気が向けば・・・。


この今の瞬間に過去も未来も入ってるらしいし(何時でも)この小っさな頭蓋の内に宇宙も入ってるらしいし(誰でも)
だから、ひょっとしてこの矛盾に溢れた日記も、何時かの誰かに繋がったりするかも、って思ったから
少しだけ秘密度を緩めました。



子ども虐待防止「オレンジリボン運動」

2004年10月25日(月) 99

こないだからの息子の円形脱毛症。親子してショックだったけど、小児科でとりあえずの薬をもらったときの先生の言葉
「とにかくストレスですよ。ストレスがなくなるか、それに抵抗がつくかしないと根本的には難しいですよ」
(でもサイト検索しまくって分かったのは、ほかに「自己免疫説」つまり毛根を異物と勘違いして排除してしまうのもあるみたい)
って、そう言われるのは、分かってたし、息子も「良く言ってくれた」って顔で聞いてたけど、

いや、だから、ストレスだってことは、分かってますよ。そりゃあストレスだし、不自然な生活させちゃってるのは、分かってる。でもじゃあどうすれば?そこを知りたくて病院に来てるの。私だってホントは無くしてあげたいストレス。こうしてミレットエキスだの亜鉛サプリだの毛母細胞にはたらくトニックだの大枚はたいて何でも買うよりも、受験を止めちゃうのが一番効くのは分かってるよ。でもこの3ヶ月の髪の毛のために、人生に多大な影響を与えるチャンスを、ここまできて手放すのもどうか?
だって公立中学の主要5教科授業数は私立の半分、教科書も薄くて絵ばっかりになっただって・・・早く教えて欲しかったし。

って、ストレス分かってるよといいながら、何も分かってなかった私。
妹イジメが目に余るので必死に理詰めで善悪説いて、やっきになってやめさせようとしてた。
「私は二人のどっちも可愛いんだよっ、えこ贔屓なんてしてないでしょう、自分が同じことされたらいやでしょう?ね、いやでしょう?わかってるの!?」
なんでこんなにうちの可愛い息子は、こんなわがままに攻撃的になっちゃったの、なんで親を馬鹿にしたように冷笑して無視するの、どうしてこんなこと毎日繰り返すの、こんな筈では、こんな筈は無い、って泣いてた。
つい、実家の母に電話で涙の心情吐露。母から見た娘、おばあちゃんからみた孫を、どう思うか、きっとなにか救いがあると思った。

母の助言を受けて、やっと私も棘をおさめられた・・・うわべの善悪は、いったん棚上げして、息子に私が謝った。
「ほんとは優しいの分かってる、でも頑張りすぎて疲れてて、ちゃんと優しくできないだけなのに、わかってあげてなくて、ほんとごめんね。」
って言った。本心から言った。ら、
今までのが嘘のように息子が泣いて急に素直になってしまって、それは一層、可哀想だった。
つまり、さっきから本当に泣いていたのは、人知れず、息子のほうだった。
私は熱すぎず適温の基地で母港でいなきゃならなかったのに、私のほうがピリピリしててひどかった。

私が(おもに役員関係のことで)PCに向かってたり電話したりしてる時に限って、妹の泣き声があがる「お兄ちゃんが・・・」。
夜は布団の中で「足が暑い。いややっぱり、つま先だけは寒い。」と難しい注文を出しては私の手をわざと煩わせる。
サインだったのか。自分を見てくれという。
忙しさに関係なく・成績に関係なく・年長年少に関係なく・無条件に可愛いといって欲しかったのか。
もう子供の前では役員メール読まないよ。ただいまーの声聞いて、顔見てから、みんなが寝るまではPC開けない。
それでPTAがどうなろうと知ったことじゃない。

娘にも、ごめん。ちゃんと構ってあげてないよね。お兄ちゃんの勉強中は静かに遊んでてくれて助かる。偉いね、ごめんね。
(そして気が付けば、ひと月もこのエンピツに来てないし。)
学園祭・説明会・願書と過去問集め、そして模試、塾の面談、の日々。
子供が気に入ったトコ・親が気に入ったトコ・実際受かりそうなトコ、なかなか一致しない。
結局、偏差値難易度試験日程表とパンフレット見比べていつまでも考え込む。
でもなんとか、第3希望校あたりで焦点が合ってきた。そしてこれで将来(ましては人間)が決まるわけじゃないってことの再確認。

そして気が付けば今日、99の日がとうとうやってきたのだった。
(もちろん安売りコンビニでもお笑い二人組でもなくて、2月1日までの残り日数が2桁に突入したことを意味する数字)


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