例えば、お腹で言えば、空腹過ぎて食欲もない状態。 ガスレンジで言えば、油が固まってて何から手をつけたらいいか分からない状態。 寝返りで言えば、狭すぎて最初の伸びも無理状態。 そんな状態の自分が、過去にあった。
人は所詮、何もかも自分独りじゃ、起き上がれない。そんなとき、 甘くあったかく、お砂糖みたいなお湯みたいな、心の基礎栄養点滴みたいな 救いの手。 常識も損得も構わずに、ただ目をつぶって私を信じて、差し出してくれた、 仏様の蜘蛛の糸。 それはきっと、ずっと忘れられない。
いつか私も、そんなお砂糖にしてお湯にして点滴であり蜘蛛の糸みたいに、人を信じて、 起き上がるための拠りかかる背もたれを差し出せるような、親になりたいし人になれたらいいって、 切に思った。
2004年11月19日(金) |
パソコンを振り出しに戻す |
こないだの水曜のお昼過ぎ。子供が帰ってくる前にメールみましょうと思ったらWindowsが立ち上がらない。 何度やっても駄目。「例外OD何たらかんたらがなんとかで発生しました。」とか言われて、強制終了。 ウィルスチェックは毎日自動でかかってるはずだから違うと思う。 さっそく富士通の電話サポートに。状況を話す。言われるままにコマンドプロンプト、レジストリチェッカー。 システムの修復を試みるが、やはり駄目。 「これはもう、リカバリしかありませんよ。初期化して買ったときの状態に戻すのです。説明書に方法がかいてありますので」 って、ほんとにそれしか方法ないの?すがる思いで何度も念を押したが、あきらめるほかなかった。
やだなあー。まるでとるものもとりあえず、身の回り品だけ持ち出せた路上で、 我が家が家具やらアルバムもろとも燃えているのを呆然と見ながら 「命だけは助かったからいいや。また建て直せばいいんだ」と自分に言い聞かせてるみたい。 バックアップとったのはいつだったろうか。それだって、当座使うものだけピックアップしたんだから、メールもほとんど消えちゃうのね。
これを使う日が来るなんて思わなかった、付属の「リカバリCD」とか、取説とか、やっと探して持ってくる。 4年だか5年だか前に買ってから今までに積み重ねてきた、メールアカウントの設定方法、無線LANの設定とか、 セキュリティとかのソフト、アップデート、プリンターのドライバソフト、フラッシュメモリのドライバ、とか全部、 タイムスリップして元に戻っちゃうのだから、全部かき集めておいて、シリアル番号やパスワードやら書いたメモも探し出して、 さあいよいよ初期化。悲しいものがある。 Windowsの復活までは簡単だった。いやに懐かしい、ただの富士通の壁紙。「インナーネット無料お試し」なんてアイコンまで出てきた。 さてDドライブに避難しておいたものをしまいなおさなきゃ。でも、当然ながら、バックアップしておかなかった最近のものは、どこにもない。 あれもこれも消えたー。さっぱりしたというかもうなんというか。 ケーブルでADSLがつながるまではよかった。そのあとの無線LANカードの設定が、これがまた一発で入らない。 なんでー? うちは、Yahoo!の既定のキーじゃなく、自分ちで設定し直した暗号キーをアクセスポイントに設定してあったんだけど 無線のほうのカードに、それもちゃんと間違いなく入れたはずだし、MACフィルタのところの入力も間違ってないはずだ。 なんでー? カードのメーカーであるコレガのサポートにいくら電話してもお話中なので、 Yahooのサポートに電話。そしたら案外素直につながって、しかも前よりずっと低姿勢で丁寧。噛んで含めるような。 WEP暗号キーの設定の画面での、メインじゃないほうのキーのところの桁数を、なんかちょっと直したら、魔法のように接続できたのだった。 ここまで丸2日くらいかかったのがばかばかしい。早くこの人に聞いてればよかった。
それからウィルスソフト入れ直したりとか、OSのアップデートダウンロードしたり、メールソフトをもとのようにカスタマイズしたり、 アドレス帳を復活させたり、とっておいたメールをもっと念入りにバックアップしてみたり、して夜中。 最後にプリンター設定のし直し。これがまた。なんでドライバが一発で入らないのか。 たった今CDからインストールしたはずのプリンタが、印刷しようとすると、無いことになっているなんて。 どうにかこうにか別のアプローチ(スタートボタン→設定→プリンタ→プリンタの追加)で、4度目の正直でクリアした。 それで明け方。 最後にもう一度この、一番良い状態で、データとインターネット設定を保存して、ウィルススキャンかけて、おやすみなさい・・・。
あああああああ、疲れた・・・・。
2004年11月05日(金) |
お預け状態だけど、やな予感 |
「それどころじゃない」という心身状態なので、 最近連ドラを観ていない。息子に付き合って新撰組を観るくらい。 しかし時々思い出したように、昔のドラマにギューッと逢いたくなる。が、 すぐに「それどころじゃない」理性が、打ち消しにかかるので、ビデオの前に行くに至らない。
不思議だ。遠ざかると、遠ざかっていられるものだ。 私はアルジャーノンのユースケに逢わないで生きていられるし(だけどあと10年はファンでいられる自信アリ) 息子はゲームボーイのことを忘れてるし(親の目を盗んで買ってまでやってた頃が嘘のよう) 夫は仕事で忙しかったあの頃からずっとふーふせいかつのことを忘れてるし(って別にもう私もそれはどうでもいいのだ。一時は悩んだ時代もあったけれど、ほんとにどうでもよくなった。つまり今は育児という同じ目的を共有した仲間って感じ)。
が、このジュケンのトンネルから抜けたら、また旧友ビデオと仲良くしたいのだ。 ユースケメインなんだけど、今ちょっと気になる佐々木蔵之介、は テレビの「サトラレ」で出会ったけど、なんで第1〜6話を録画で残さなかったのか悔やまれ。 蔵之介は、頭の小ささと体の細さ加減のバランスが良く、 雰囲気が、上品と変すれすれの妙に微妙な線をいっているところが、まあユースケほどではないけども格好良いかもしれません。 もう千秋楽を迎えようとしている蔵之介の舞台が、ウチから自転車で10分のところでやっていて、でも観に行かない。 お金も時間も気分もそれどころじゃない、ので買ってもなく観に行ってもないのに、 上演中だということが、気になる自分が、なんか とても危ない。 「それ以上そっちには、行くな」と自分をセーブしようとしている。 「新・明暗」世田谷パブリックシアターにて。 でも、もう席はないと思う。 http://www.nitosha.net/stage/index.php
「メインは誰々なんだけど、でも今ちょっと気になる」というスタンスは、いやな予感がする。 ユースケだって最初はそういうところから私のところへ来た。 だけど今度のは、そうやすやすと受け入れないぞという堅いガードで対応しようと思っている。 それは、いつの日か、 この舞台を観なかったことや、サトラレの前半を観逃したことや、そのほかあらゆる出演作品を観ていなかったことを、 後悔するはめにだけは、なりたくないから。 ファンになってから昔の作品全部さかのぼってチェックするのって、すごく労力がいるんだから。これ以上好きな人を増やしてはいけない。 ダメダメ。ほんとそれどころじゃないんだから。
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