愛なき浜辺に新しい波が打ち寄せる
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2017年10月15日(日) 秋祭りでした

 地元の秋祭りで、子供と太鼓台をひっぱってきました。あいにくの雨で…、いやもうほんと雨ですよ、雨の少ない地域なのに降るわ降るわずっと雨。その雨の中、かけ声を上げながら太鼓台を引っ張るって、神が与えたもうた試練かって感じですよ。ありがとうございます、神。おかげで今年の秋祭りのことは忘れにくい思い出となりました。楽しいだけだとすぐ忘れてしまうけど、苦しみを伴ってると心に刻み込まれる。もっちゃんは、よく頑張りましたよ。途中、眠くなって目をつむったままひっぱってたり、手がかじかんで綱をにぎれなくなったりしながらも、最後までやり遂げました。私はそのことに感動し、なんだか今でも思い出すと泣けてくる。私は幼い頃からイベントが苦手で、極力避けてきたんですが、もっちゃんはイベントが好きで何でもやりたがりなんで、私も一緒に参加することになる。参加する前は、いつも不安だけど、した後は、いつもよかったと思う。今回も、ほんとうによかったと思う。じゃあ私も子供の頃から色々と参加してたらよかったと後悔を感じるかというと、それはないですね。一切ないと断言できる。私は本当に嫌だったんで、それはもうどうしようもない。母親が、私にイベント参加を勧めてくるタイプじゃなくてよかったと思っています。感謝している。イベントの参加や習い事など、嫌でも、親から言われてやってみて、結果的にはすごくよかったってこと、あるんでしょうけどね。そういう話はいっぱいある。私には経験がないから、そういうこともあるんだろうな、ってくらいにしか分からないけど。


2017年10月09日(月) 『ワンダー』を読みました

 小学校高学年向けの課題図書だったという「ワンダー」を読みました。カバーに「全世界300万部の感動作」って買いてたんです。もうその時点でちょっと読みたくなくなるんだけど、表紙が不思議で魅力的だったし、なんか本読みたいけど大人向けは読みたくない、児童書がいいって気分だったので読んでみた。大人向けの小説って、油断してるといきなり人が死んだり男女がまぐわったりすることがあるからびっくりする。あと、えっこんな陰惨な世界観だなんて表紙と帯からは想像できなかった、ってことがある。それと、完全にタイトル負け、触れ込み負けしてるとすごいがっかりする。児童書だと、期待が裏切られてもそんなにがっかりはしない。子供のときに読んでたら楽しめたのかもしれないって思う。まあそんなわけで「ワンダー」の感想なんですが、よかったです。よかったんです。内容紹介の引用。
「オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、10歳ではじめて学校に通うことになった。生徒たちはオーガストを見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて……。 」
 なんかいかにも重そうな…。題材は重く深刻なんですが、語り口は軽やかで、一気に読めます。オーガストの視点だけではなく、オーガストの友人、姉、姉の恋人、姉の友人の視点でも話が進む。オーガストは、「ふつうの男の子」というか、賢くて面白い、魅力的な子なんですよ。友人のジャックが、オーガストといると楽しいって感じるのがよく分かる。もしオーガストに障害がなければ、彼の性格はどんなだったろう。そして、周りはどうだったのだろう。登場人物みんなそれぞれ魅力がありました。脇役が、作者にとって都合の良い存在じゃなく、血が通ってると感じる。私は、姉の友人、ミランダがすごく心に残っています。彼女の孤独がじんわりと伝わってきて、泣きそうになってしまった。読んでよかったー。これからも、売り文句に尻込まず、面白そうな児童書を読みたいです。商業BLはもういいです。って前も言ったかもしれないけど新規開拓はもういいです。油断してもしてなくても男同士がすぐまぐわいがち。それには全然びっくりしないけど。


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