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漫画関連ファイル


2004年03月29日(月)
『バルバラ異界』第二巻 by 萩尾望都

バルバラの二巻が出ました。現実の世界と夢の世界の境界が曖昧になり、行き来がひんぱんになり、どちらが夢でどちらが現実なのか。私が大好きな萩尾さんの異界への壁が破れる瞬間の描写が、ふんだんに出てくる作品です。もうこうなると彼女の作品世界に身をまかせて楽しむだけですが、さて、一体お話はどこへ向かっているんでしょう。これまで描かれてきた作品が惜しげもなく散りばめられて、これは自分の作品のパロディなのか、集大成なのか。それを楽しんで描いておられるのか、そういうものへの訣別なのか、まだ判断がつきません。萩尾さんの作品に出てくるカニバリズムには私のアラームは全然鳴らないんだけれど、もっと怖いところへ連れて行かれるかもしれないという感じがちらっとしています。


2004年03月28日(日)
『空のむこう』by遠藤淑子

書店で平積みになっていたので買った。遠藤淑子の新刊。1997年から2001年にかけて、いろいろな雑誌で描かれた短編が7編と書き下ろしエッセイが二本収録されている。しょっぱなの『敏腕 茂合課長!』にがつんとやられるが、あとの6篇は金物屋系(?)ではないので、ゆっくり読める(笑)
ちょうど『へヴン』と同じ頃に描かれた話だろうか。それまでの作品と、ちょっとシビアな作品の中間に位置するような作品群。この絵でこの話を描くか、という驚き。予定調和に収まらない現実の厳しさと、お約束の救いの手の混ざり具合。そして作者の目が客観的でひいたところにあるのに、最後の最後にはほんのり暖かい。そういうもののバランスが絶妙で、ひところの川原さんに通じるおもしろさ。
この調子で道を極めて欲しいなあと思うんだけれど、ほんとの最近作は何だろう。このごろ白泉社系の本は読まないので知らない。そして、巻末の単行本リストが12冊しかないのに驚いた。今までのかなりの作品が絶版で、復刊ドットコムで交渉中だという。ブックオフで集めた単行本を、ちゃんととっておこうと思いました。



2004年03月27日(土)
『やじきた学園道中記』第23巻

12年ぶりの新刊だそうです。書店で見かけて思わず買ってしまいました。『Bud Boy』を読んでていたので、ブランクはないんだけれど、やじきたとしては絵が変わったなあと思いました。12年というのは、やっぱり無かったことにはできないわけで。それでも今のやじきたとして面白ければかまわないんですよね。久々なので、オールスターキャストの顔見世的なお話。けっこう似たキャラが多いので、思い出せない・・・ハーディと雪也とやじさん、きたさん、姫御前くらいなら覚えているけれど。大昔、友達とあれこれ言いながら読んでいた作品の続きを、今読めるなんてね。不思議な感じ


2004年03月26日(金)
『GREEN』がNHKでドラマ化

今日、二ノ宮知子さんの公式サイトの日記を見たら、『GREEN』がNHKでドラマ化されるんだって。和子ちゃんをやるのは深田恭子、誠さんは中村俊介。一番受けたのは、和子ちゃんのお父さんがガッツ石松だってところ。うわーぴったり。そしてさっきから「ガッツ、ガッツ、ビバガッツ〜!」という、塙の歌が頭をぐるぐるしているのであった。
二ノ宮さんは、フランスでの取材を終えて、帰国された模様。ほんとにのだめの海外編が4月から始まるようだ。




2004年03月25日(木)
『鋼の錬金術師 第七巻』

初版限定、手帳つき鋼をアマゾンに注文しておいたのが届きました。・・・小学館漫画賞を受賞したのだそうです。まだお話の全体像がわかっていないと思うんだけれどなあ。某作品のように失速しないで続けばいいなあ。キャラがかわいいんですが、私はどうも人体練成というお話が苦手のようです。人間の体をどうこうするという話になると、どんなにキャラがかわいくても、感動的な話でも、頭の中でアラームがなっちゃう。人体改造とかカニバリズムでもそう。自分の常識的な世界観がちょっと脅かされるからだろうな。だからこそ、この話もどこに向かうかというのは難しいと思う。読者は小中学生が多い雑誌だから、あんまりとんでもない場所には行かないだろうけれど、じゃあどこで話をまとめるか、だな。オチはギャグで決めるという可能性もあるか。少年漫画だと、これくらいあたりまえなのかな?




2004年03月19日(金)
夏目さんがよしながさんを

評価しているという、珍しいような、そうでもないような記事

http://www.comicpark.net/natsume040304.asp