ウィリアムと離れてエマが雇われたのは ドイツからやってきたお金持ちのお屋敷。 そこでエマは不思議な婦人と出会うことになるのでした。
これでやっと登場人物が出揃ったそうです。 ゆったりとした画面構成。きちんと書き込まれた背景。 物語はゆっくりと進むけれども、この巻ではちょっとした描き込みが 効果をあげていて、物語に奥行きが出てきました。 これはかなりいいかも。 ヴィクトリア朝を舞台にした漫画はこれまでもいくつかありますが こういうアプローチもあったんだなあと思います。 私はこれを読んでいて、『秘密の花園』とか『小公女』とか『小公子』とか そのあたりの児童文学のいろいろを思い出したりして とても懐かしいと思いました。 だけれど、作者はまだイギリスに行ったことがないという。(笑) 想像上のイギリス的空間を私たちは共有しているのね。 温室のガラス越しにみた満月のイメージが効果的に使われていて けっしてお子様向けの漫画ではないんですけれど。
某Aさんの日記にあった参考書が本屋にあったので今度買ってこよう。
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