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漫画関連ファイル


2003年04月29日(火)
『ヒカルの碁』最終回

(ネタバレ警報)

土曜日に巡回している先で、『ヒカルの碁』に何かあったと読んで
2ちゃんのジャンプスレッドを見たところ、「人大杉」状態で見ることができない。
わずかにあがっているメッセージからどうも話が終わるらしいことはわかった。
それで早売りジャンプを自分で買いに行き(いつもはうちの中学生が買ってくる)
車の中でざっと目を通した。えええ、こんなのあり?

こんなに毎週楽しみにしていたのに。アニメが終わった今は
週刊ジャンプが頼りだったのに。途中で切るなんてひどい。
これは確信犯的最終回か?それとも何かの事情で終わったのか。
私は、何となく後者のような気がしている。
三週間ほど前に、作者の都合で一回休載した時に、
無理やり最終回に向けて調整したんじゃないか。
先週、塔矢名人に向かって、佐為の亡霊がいたらどうするなんて
セリフが出た時点で、これまでの物語世界は破綻をきたしかけていた。
これまで周到に用意されてきた様々な伏線は中途半端なまま
それでも普遍的な真理(過去と未来をつなぐ現在)を出して終わって
一応の責任を果たした形。
でも、それを言葉で言ってしまったらおしまいじゃない?
これまで紙数を尽くして漫画で伝えようとしてきたのに。
それこそがこの作品のおもしろさだったのに。

では、なぜこんな終わり方をしたのか・・・というのは
みんなが考えることだろうけれど、出版社の事情とは考えにくい。
原作者か漫画家さんの個人的な都合ということかしら。
何を言っても推測にしかならないけれど、病気とかそういうことでは
なければいいと思う。そして、いつになってもどんな形でもいいから
続きを書いてほしい。

みんな同じ気持ちなんだなあと思った記事二つご紹介。
 
銀河通信オンライン
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yasumama/diary-03.4.htm#4.28

Books BY 麻弥 〜ヒカルの碁189局
http://www12.big.or.jp/~meher/books/go189.htm




2003年04月26日(土)
絶句・・・

巡回しているサイトでチラッと見たヒカ碁情報を確認すべく
早売りジャンプを買ってきました。そして確認しました。
・・・ネタじゃなかったです。・・・・
くわしい話は発売日の火曜日以降に書くことにしますが
うちの家族はみなショックでいろいろと推測だのなんだのを
話しています。でも、とりあえず、連休中にジャンプの原画展に行こう。




2003年04月25日(金)
『ブラックジャックによろしく』第五巻

最新刊のテーマは「がん」
私自身は病気に無縁でこの年まで生きてきたけれど、
身近な人たちが経験した事を見てきて、この漫画がとりあげるテーマには
無関心ではいられない。医療に関わる人から見れば、
いろいろ言いたい事は山ほどあるのだそうだが
患者側から見ても、いいたいことはたくさんある。
しかし、それにしても、どちらの神経も逆撫でするような表現があるところが
いかんともしがたいが、それすらも爆弾を投げ込むような確信犯的行動なのかもしれない。
だからこの本はキワ物的に見てしまいがちだけれど、問題提起した数々の項目は、
きちんと論じられるべきだと思うし、その上で患者側の自由意志が反映できるような
医療現場になってほしいと思う。




2003年04月23日(水)
波多利郎さんの坂田靖子論 

★波多利郎さんの坂田靖子論  

波多利郎の縁側亭
http://members.jcom.home.ne.jp/matsuring/
坂田靖子「友達のいる風景」
http://members.jcom.home.ne.jp/matsuring/sakka/sakata.htm


坂田さんの作品を好きな人は多いと思うんですが、
まとまった文章ってあまり読んだ事がないです。
何か書ければいいと思うんだけれど、どこから手をつけたらいいのか、
というところで止まっています。
波多利郎さんの文章がいい手がかりになるかもしれません。

★坂田さんに言及された文章

活字で読んだ事のある坂田さんに関する文章で、印象に残っているのは

『塔に降る雪』の文庫版の、萩尾さんによる解説。
夏目房之助さんのエッセイ
坂本龍一と誰かの対談集

・・・本が実家にあるのでタイトルを忘れましたが、そのうち補足します。
特に萩尾さんによる文庫解説は必読。それについて書いた私のコメント
http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22725&pg=20010416

★アモンとアスラエール 

私が坂田さんの作品を初めて読んだのは、花とゆめ誌上に載ったデビュー作だったと思いますが、それからさほどたたないうちに、『アモンとアスラエール』の同人誌を読みました。それは高校一年生だった私には、なかなか消化できない作品でした。『風と木の詩』が始まったばかり、『トーマの心臓』に夢中になっていたとはいえ、大泉荘に坂田さんが関係していたということも知らず、24年組の方々のはまった映画だの小説だののラインナップを知るのはもっとずっと後のことになります。エルドンとアモンが最初だったので、坂田作品を読む時に、いつも頭のすみっこに用心しているところがある。波多利郎さんのおっしゃるように、商業誌に載る作品は常に、ほどよい関係の大人の居心地のよさがあるんだけれど、実は根っこには、アモンがいるんだぞーって。それは相手を認めて変えようとすることなく距離を保ったまま付き合う人間ではなく、相手の人権を無視して自分の欲望を最優先するわがままな人間です。・・・作者自身がそうだというわけではなくて、そういう価値観もOKという人なんだ、という認識。常識的な価値観に適応しつつ、実はそれがひっくり返るのもありよ。というアヤシサが魅力のひとつではないかと思ったりしています。
と書いてみて気がついた。レディ・ビクトリアの行動が爽快なのも、自分の欲望に忠実(笑)だからかもしれない。常識にとらわれないという意味で。でも無理せず世間に適応しているところもあるね。

★波多利郎さんからのコメント 2003/04/23(Wed) 23:24

こんにちは。すっかりご無沙汰していた私のサイトをまた、取り上げていただけて、ありがとうございます。

>ほどよい関係の大人の居心地のよさがあるんだけれど、実は根っこには、
>アモンがいるんだぞーって。

ふむふむ。これは言えてるかもしれませんね。いえ、多分根っこはその通りなのでしょう。相手に無関心であれば、相手と距離を取るのはたやすいこと。坂田さんの人間関係はきっと、なりふり構わず相手を求めたいのに、あえてさりげないポーズと距離とをキープしているところが、あるのかも。あるいはその、ストイックさが実は、ツボなのか?と、今気づきました。うーん、困った。結論が反転してしまいました(笑)

坂田キャラの人間関係は、楽しくすがすがしく続くように、水面下で、白鳥の足よろしく、努力がされていているのかもね。それは、楽しさと同時に、一抹のペーソスを感じさせるものなのかもしれません。

「塔に降る雪」の解説、機会があったら探してみます。


★いらっしゃいませ! SOKE - 2003/04/24(Thu) 00:44

唐突に名指しで呼ばれてご迷惑じゃありませんでしたか?こちらこそすっかりご無沙汰していましたが、サイトはいつも拝見しています。坂田さんの作品は膨大で、どこから手をつけていいかわからないくらいですが、波多郎さんの坂田靖子論が載ったのでこれ幸いと、少し書いてみようかと思いました。「ストイック」というのもキーワードかもしれませんね。居心地の良い距離の間にいったい何があるのか?全然考えがまとまらないんですけれど、考えているうちに何か気の利いたことが言えるでしょうか?



2003年04月19日(土)
<テレビ>『ブラックジャックによろしく』

昨日の二回目の放送はおもしろかった。主人公の気持ちが素直に伝わってきたし、
三浦友和も原作の医者よりもずっと感じがよかった。
医局のトップの教授に伊東四朗、患者の家族に泉ピン子。
一回限りで短い時間しか出演しない役にきちんとした役者を配してあるのは
この番組に対する力の入れようをうかがわせる。
医療に関係する友人の感想を聞くと、細かいことを言い出したらきりがないのだそうだ。
でもまるっきり事実からかけ離れているわけでもない・・・のかな?
どんな仕事も理想だけではやっていけないけれど、
長いものに巻かれてばかりいるのも情けない。
しかし、教授に渡す金額が100万円・・・というのは、どう考えていいのかしらん。
これはそういうこともありうるという金額か?
それとも、10万だの20万だのという金額だとそれだけ渡さなくちゃ
と思われて困るから、かけ離れた金額に設定したのか。
このドラマが事実に即しているかどうかわかりにくいのと同様
この金額も具体的な情報として参考にならないな。
演出やカメラがしっかりしてるし、画面がきちんとしているので
なかなか楽しみなドラマになりそうです。



2003年04月16日(水)
『妖魅変成夜話』第三巻

うっかりしていたら、近所の書店の店頭から消えていて、何軒目かに
一冊残っていたのを見つけた。売れてるのかしらん。

筆で描いた柔らかな線。美形の玉将軍(実は仙女)
天界の描写もうらうらとしていて、これまで見た事の無い世界。
ストーリーはよくわからないところがちょっと不安。
『陰陽師』の裏というか、向こうのシリアスを中和しているかのようなコメディ。
「あ、軽い」作品に徹してもらえるとありがたいんだけれど。
深い深い真理を追求されてしまうと、ついていけなくなってしまう。

主役はウシにされてしまったりして、全然いいところがないが
いつか立派に活躍するんだろうか・・・このまま終わったりして。
雷をふりまいているオヤジのような人は、こちらでは幸せそう。

公式HPに載っている岡野氏のコメントもちょっと謎。
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www.najanaja.co.jp/index.html




2003年04月09日(水)
『あの山越えて』第一巻by夢路行

本屋で見かけて買いました。久しぶりの夢路さんの新刊。
単行本の裏表紙の紹介文は以下のとおり。

(引用開始)
「あたしは嫁(い)くの あの山越えて 遠くへー
 もう帰らないと決めて・・・」
農家の次男坊でのんき者の夫、歩(すすむ)は、新婚四ヶ月目で会社を辞めて、田舎で農業をやりたいと言い出した。小学校の先生の妻・君子は、その決意の告白から二年後、夫と一緒に彼の田舎にやってきた。そんな二人の暮らしは、ほのぼの、のんびり、いつでも愛がいっぱい!
(引用終わり)

・・・確かにその通りだが、そういう話なんだが、この文章を読んで
本を買って読もうと思う人がいるだろうか?!
いや、そう思うこと自体が、私の中の偏見か・・・

お話は、日々の暮らしの中に気持ちの良いことや、楽しい事や、うれしい事を
発見する喜びを丁寧に描いた、いつもの夢路行さんの漫画です。
本当の田舎暮らしや、お姑さんとは、もしかしたらかけ離れてると思う人もいるかもしれない。
それでも、この作者の視点はとても心地よいので、私は大好きです。



2003年04月05日(土)
メモ『ヒカルの碁』21巻『Heaven!』第五巻

早売りジャンプを入手。『ヒカルの碁』はたぶん、アシスタントの人が
登場人物の主線を入れたんじゃないだろうか。絵が違う。
小畑さんはどうしたんだろう。

『Heaven!』第五巻はおもしろかった。
ようやく自由自在に描けるようになってきた感じ。
だんだん、オーナーが漆原教授になっていってるけれど。

『ヒカルの碁』21巻。週刊ジャンプで既に読んだ部分なのだが
まとめて読むと、倉田さんはだんだんかわいく、
コヨンハはだんだん美しくなっていくのがよくわかる。
個人的には古瀬村さんを使って話を動かすのは好きじゃない。