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漫画関連ファイル


2003年03月23日(日)
『ハチミツとクローバー』

『ハチミツとクローバー』は、少女まんがMLですごくほめている人がいたので
今のコミックスとは違う出版社から出ていたのを買った。
その後、掲載誌が変わり、改めて単行本が出版されて、巻数を重ねていたが、
書店で探してもみつからず、入手できなかった。
昨日のブックオフで3,4巻をみつけて購入する事ができた。(ほとんど定価)

この作品が作者のデビュー作だそうだ。一巻はあふれるような才気を感じたけれど
はまるというところまではいかなかった。でも、巻を重ねるにしたがって、
どんどんすごくなっていく作品だと、昨日買った本を読んで思った。
美大に通う「はぐみ」という女の子を中心に、仲間達の恋愛模様を描く漫画、
と、要約してしまえばそういうことだけれど、それだけのことをこんなふうに
描いた人はこれまでにいなかったような気がする。
いや、時々奇跡のように空気の色まで切り取って見せることのできる漫画がある。
この作品もそういう漫画のひとつだと言ったほうがいいかもしれない。
変わっていく空の色、変わっていく気持ち、過ぎていく時間。
コマのすみずみからそういうものを感じることができる。
もう読んだ人は、きっと私の言う事がわかってくれるだろうし、
まだ読んでいない人は、すぐに手にとって読んでみて下さい。

comics-news.shueisha.co.jp/common/hatikuro/



2003年03月22日(土)
美子ちゃんと100円コミック

少女マンガのMLで紹介されていて、気になったURLをふたつ。
ひとつは、日ペンの美子ちゃん。
現在の美子ちゃんは4代目だという。
一番最初は中山星香さんだった。
私は二代目も彼女かと思っていたけれど、ちがう?

日ペンの美子ちゃん
www.gakubun.co.jp/miko.html

もう一つは、ダイソーの100円コミックの話。

www.daiso-sangyo.co.jp/item/2002/09_1.html
www.daiso-sangyo.co.jp/item/2002/11_2.html

100円ショップに流通させるために印刷した漫画だって。
ラインナップで気になるのは『スマッシュを決めろ』と、『つらいぜ!ボクちゃん。』
どちらも昔好きだった漫画で、両方とも文庫にもなっているが
こういう形で流通するのはいいのか悪いのか・・・
いつか、高橋亮子さんについて、まとめて書こう。
最近の作品は読んでいないし、どんどん神経が細くなっていった
過去の作品群の後半部分は共感できなかったけれど・・・



2003年03月21日(金)
<CD>『百鬼夜行抄』

第五巻に収録された『凍える影が夢見るもの』をドラマ化したCD。
千葉から実家に遊びに来ている姪っ子が、買ったものだけれど、
おばちゃんにあげるというので、もらって聞いた。
・・・やけにあっさりくれるなあと思ったら、ものすご〜く暗かった。
実家に向かう車の中でかけていたら一緒に聞いていたうちの娘が
「こんなに良い天気の日に聞く話じゃない」と言って、ふて寝してしまった。
いや、CDの出来が悪いとか、そういうことではない。
このくら〜い話を選んだのがそもそもの原因だけれど、
漫画でいつもお気軽に読んでいる百鬼の話は声優さん達が真剣に演じると
聞いているのが嫌になるくらい暗い話だということだ。
不倫が原因で自殺した女の子の体に別の魂が宿る。
その魂は明るく人生を生きようとするけれど、彼女が育てた影は消えることがない。
赤間も律も尾白も尾黒も青嵐も、コミカルだけれど、その重さをチャラにするほどじゃない。
漫画の百鬼に慣れて忘れかけていたけれど、これは実はものすごく重くて暗い話のオンパレードなんだな。
それを漫画的お約束で、読者は消化しているんだ、と認識を新たにした次第。