うわー、メジャーなヒットを描いても守りに入らないところが よしながさんのすごいところだわ。しかもSF!(もどき)SFやおい。 掲載誌はビブロスの「be−boy GOLD」 『ジェラールとジャック』の掲載された雑誌です。 載ってる作品ははっきりいって男同士の恋愛ばかりでPG−15ってところでしょうか。 でも、どんなにやりまくっていても(失礼)よしながさんの作品は 他の作品と並べた時に、ちょっと違う。(新田さんの作品はまた別だけれど。) このへんが鍵かもしれませんね。
お話はピグマリオンのような感じ。 本気がどこにあるか?というのが問題ですが、やはりピグマリオンならば 人形を作った人間が深みにはまるのがお約束だと思うのですが。 そのへんが微妙でわかりにくいところが上手いといえば上手いけれど。 読み返してみると、これまでのいろいろな作品を思い出させてやっぱりうまい。
あわせて「月刊フラワーズ」も買ってきました。 萩尾さんはあいかわらず手練の安定した仕上がりだし、 (だからこそ、状況説明のような話でも、安心して見ていられる。 でも読者を酔わせてくれるところまではいかない。 職人的な作品になりつつあるのかも。もちろん某T氏的「職人」じゃないが) YASHAの番外が載っているし、この号は「買い」とか言って はりきって買いに行った割に、おもしろくなかったかなあ。
「be−boy GOLD」と並べた時に、 なんだかパワーが感じられない気がするのは私の目が腐ってきているのでしょうか。 だいたい、フラワーズのラインナップ自体が守りに入っているような感じだからかな。 まあ、両誌とも全部読んでないから、パラパラみた印象だけれども。
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