最終巻がでました。私は雑誌で読んでいたので 感想はその都度書いていましたが、大まかな感想をちょこっと書いてみます。 (以下ネタバレ)
単行本には何ページか加筆してあるようです。主に小野と橘の学生時代の回想シーン。 連載で最終回を読んだ時に、読者の予想をかわしつつ、クライマックスを描いて 上手だなとおもったけれど、何となくはぐらかされたような気もしました。 そのへんを補う意味で、小野と橘の話を単行本ではもう少しからませたのかなと思います。 でもやっぱりどこかひっかかってしまうのは、橘のトラウマが、 誘拐されたときに犯人に何かされたことじゃないか、という(橘と読者の)予想が ふたを開けてみたら何もなくて、何もないのに犯人に暗示をかけられてしまって 思い出せないことがトラウマになっていて、そのまま話が終わっているせいかもしれません。 かわりに、誘拐殺人犯の逮捕が用意されているけれど、 それで橘は自分を救うことができたんだろうか? 以前と何も変わらないけれど、それでも人生は明るく続く・・・・って、 それでいいのか、橘!!と思ってしまいました。 橘が捕まえた犯人はなぜ子供を誘拐してたのかなあ? 新潟の監禁事件がよしながさんの頭にあるような気がするけれど、 それとは意味が違うしなあ。そのへんがわからないのも、少しもの足りないかな。
でも、それ以外は絶好調なんですよね。 橘の苦労も、ちいの無邪気な無神経さも、エイジも小野もみんな好き。 セリフと間合いの上手さは天下一品だわ。 だからこそ、ドラマの部分で正攻法に話を作って欲しいと思います。
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