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漫画関連ファイル


2002年08月19日(月)
好事家の絵本

ネットのお友達にお願いしておいた同人誌が届きました。
しばし、読みふけってしまいました。

まず、よしながさんの新刊『好事家の絵本』
アンティークにやってきた女子高生三人組が、アンティークの4人についての
妄想を語るというような内容で、オーナー×エイジ、橘×小野、千影×橘といった内容で
橘受けがメインという楽しい本でした。わっはっは。こういうのは好きです。
冒頭、カーン受け、イルハン受けの話から始まるところが、アップツーデ−トってやつですか?

・・・これを読んでにやにやしていたら、うちのチビ達が言った。
「あ、ケーキ屋さんの絵だ。それ、ケーキ屋さんの話でしょ?読んでもいい?」
「だめだめ、絶対だめ。高校生になったら、見せてもいいけど(いいのか?)今はだめ」
「じゃあ、何でママは読んでるの?」「ママは大人だから何読んでもいいの」
「じゃあ、それおばあちゃんとかおばちゃんに見せても大丈夫?」
「見せられない。絶対ないしょ。」「変なの!」
いいの、変でも。おもしろければ。

シバシゲさんの指輪本。
HP上のイラストとはちょっとタッチが違って見えるペン画が新鮮でした。
ボロアラ、レゴギム、メリピピとガン爺に対する愛にあふれた本でしたわ。
(えーっと主従コンビはどうした)暗いお話も載せて欲しいかも。
シバシゲさんのシリアスSS好きだから。

お友達のヒカ碁本もとってもきれいな本でした。
とてもとてもヒカルとアキラと緒方さんがお好きなことがよくわかります。
文章のうしろに、元気でおしゃれでパワフルな陽花流さんがいます。
第二部は始まったばかり。原作も陽花流さんのお話も
どこまでいくのか、どこに着地するのか楽しみにしています。
「あ、ヒカルの碁だ!読んでもいい?」・・・以下略・・・

ところで、最近うちの同居人氏がヒカ碁のフィギュアを買ってきます。
佐為とヒカルのが出ましたが、わりと出来が良いようですよ。
百鬼のイラスト集の尾白と尾黒のフィギュアが届きました。
これはものすごく良い出来です。おすすめ!



2002年08月10日(土)
『雨柳堂夢咄 其ノ九 』by波津彬子

雑誌で立ち読みしているんだけれど一冊にまとまるとまた楽しい、雨柳堂の九冊目が出ました。
『月の出を待って』を読んだ時にも思ったんですが、このごろの波津さんの漫画には
昔ながらの少女漫画のよき伝統を感じます。私は勝手に「ロマンチックのふくらし粉」
のようなものだと思っていますが、それがかかっているのとかかってないのでは、味が違う。
それが何か、成分を分析するのは野暮というものでしょうね。

さて、巻末のオマケまんがにローカルネタが出ていたので少々解説を。
金沢の南の方に野田山という小さな山があって、前田の殿様のお墓とか
加賀藩ゆかりの家の代々のお墓とかがあります。
お盆時にはとても賑わう場所なんですが、近辺の学校の小遠足でもよく行きます。
てっぺんには、映画『ファンシーダンス』のロケにも使われた大乗寺という禅寺があります。
金沢市内には大乗寺さんの修行僧が托鉢に訪れたりします。
その山を上って、少し山道を行ったところに、烏骨鶏の里、というところがあります。
10年前にはあったけれど、30年前にはなかったと思う。(いいかげん)
烏骨鶏の卵は栄養価が高くて、値段も高いです。最近、その卵を使って作ったカステラが出ました。
ふつうサイズのカステラより小さめで1本1500円くらいかな。
それが「烏骨鶏のカステラ」ですね。多分金沢で作っていると思うけれど、
大阪の知人が送ってくれたので、デパートでも売っているかもしれません。
ふつうのカステラよりこってりした感じのする味でした。
高級品だし少しづつ食べようね、などと出し惜しみしているうちにカビが生えるみたいですよ。

烏骨鶏友の会
www.alulu.com/ukokkei/index.htm




2002年08月09日(金)
『画集 百鬼夜行抄』 by 今市子

楽天ブックスで頼んでおいた画集が届きました。
はさんであるハガキを送ると、尾白と尾黒のフィギア(海洋堂製)がもらえます。
送料を送らないといけないかしらと思っていたら、ハガキだけでいいみたい。
そのぶん、画集の値段に含まれているということでしょうか。
前回の画集『夕景』とほぼ同じ作りでした。
レイアウトはデザイナーの人が担当しているとのことですが、うーん、どうでしょう。
『残酷な神が支配する』の画集を見た時と同じように少々ものたりなく思いました。
やっぱり何か画集のために作ったページがあるとうれしいかも。
イラストの通しナンバーを表している赤丸の数字がちょっとじゃま。
作者と編集者のコメントは別ページに入れてほしい・・・
文句ばっかり書いてますがイラスト自体は好きです。




2002年08月02日(金)
『ごくせん』 by 森本梢子

最近やってたTVドラマは見ていない。(ほんとにテレビ見なくなったなあ)
前作の『研修医なな子』は読んでいないし、テレビドラマも見ていない。
私にとって、森本梢子さんは、『わたしがママよ』の人なのだ。
育児まんがなので、普通の漫画好きの人はあまり手にとらないかもしれない。
森本さんの娘さんと、森本さんのお姉さんの三人の息子達が主人公で
年齢の近い4人の子供達と、その友人やお母さんや幼稚園の先生、
おじいちゃん、おばあちゃんの日常が描かれている作品だった。
ちょうどうちの子供達と年齢が同じくらいで、近所の姉の三人の子供というのも同じで、
読んでいてものすごく共感できる作品だった。読んだ後は幼稚園のお友達の
お母さんに回覧した。みんなおもしろいと言ってくれた。
共通の体験があるので、かえってわかりにくくなってしまうのだけれど、
今から思えば、育児まんがということを差し引いても、とてもおもしろい作品だったと思う。
日常のひとコマを観察して切り取って、なんともいえないテンポでギャグに落とす。
『ハムスターの研究レポート』とか『文鳥様と私』とかとも通じるおもしろさ。
あ、そうか。こういう日常観察レポートは、漫画家さんのエッセイなのかもしれない。
『ごくせん』はたっぷりした画面とシンプルな絵で、
以前子供達を描いていた時と同じような独特のおもしろさは健在で
出てくる高校生や先生達や極道たちのそれぞれの性格をきっちり描いて
しかも縦糸にいくつかのお話が進展していく。
『ごくせん』というのは「極道の先生」という意味で、任侠集団黒田一家の四代目
山口久美子が高校教師として、教え子を指導する話。
誰よりも、けんかが強いが、実家が極道であることを一応隠しているので
そのへんも逆の水戸黄門みたいでおもしろい。
弁護士の篠原先生、かっこいいよ。ヤンクミ(山口久美子の愛称)と上手くいくといいねえ。