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漫画関連ファイル


2002年07月31日(水)
志賀公江さんの漫画

いつものようにネットを巡回していたら懐かしい名前があったので、
ちょこっと書いてみようかと思いました。
志賀公江さんの『ルルが風に乗って』
この作品が週マに掲載されたのは1972年だったんですね。
この年には『ベルサイユのばら』の連載が始まっています。
『ポーの一族』が始まり、おおやちきがデビューして、一条ゆかり全集が付録についた頃。
私が志賀さんの漫画を初めて意識したのは、『スマッシュを決めろ!』だったんですが
ものすごく好きだったのは『狼の条件』と『亜子とサムライたち』でした。
最近の復刻ブームでかなりの作品がまた読めるようになりました。
今見るととても荒削りの作品群なんですが、今でも当時どんなに
志賀さんの漫画が好きだったか思い出します。
『狼の条件』って、女の子がかっこよかったの。
『亜子とサムライたち』はふたりの「しんちゃん」(クレヨンではない)がかっこよかったの。
『花と竜』は、初めて読んだカンフー漫画じゃなかったかしらん。
SF系の作品は、私は妙に終末感を感じた記憶があります。
細部は覚えていないけれど、おもしろかった。
作品の魅力が何なのか、というのはとても言葉にしにくいのですが、
けっこう好きだった人が多いので、自分だけじゃなかったんだと少しうれしい。
ところで、志賀さんのご本人のHPがあります。
もえぎさん(三山節子さん)のHPのリンクから辿ったんですが日記が更新されていましたよ。

◆[url] 漫画のオンデマンド印刷(有里さんのHPより)
http://alisato.cool.ne.jp/diary/200207c.html#30_t4
志賀公江単行本リスト(島本さんの蔵書リスト)
http://www.nemesys.co.jp/neko/shiga0.html
志賀高原分譲中(志賀公江さんのHP)
http://j-mac.netjoy.ne.jp/shiga/
足跡てんてん(三山節子さんのHP)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sinoya/index.htm




2002年07月30日(火)
いろいろ立ち読み

『西洋骨董洋菓子店』最終回(WINGS 9月号)
最終回54ページ。カラーつき。読者全プレ図書カード応募券付き。
年末にはドラマCDが二枚発売されるそうな。(描きおろし漫画つき)
えーっと。話としてはしごくまっとうに、きちんとまとまっているけれど
気になったのはストップモーションが三ヶ所もあったところかな。
これ、多すぎ。流れが切れてあまり効果的じゃない。
単行本収録時には、変わるかもしれないけれど。
クライマックスを微妙にはずしたのは、上手いと思ったけれど
じゃあ結局橘のトラウマはなんだったのよ、という疑問が残った。

萩尾さんの新作
思ったよりもずーっと、キャラクターがかわいくて、OKでした。
しかし、前編でちっとも話が動いてないんですけど。
これほんとに次号で完結するのかな?また長編になりそうな感じ。

8月1日追記:あれれ?前後編じゃなくて連載だった?
予告で前後編って書いてなかったっけ。それだったら導入部分ってことだわね。

『陰陽師』
文句をいいながら連載は追いかけているんですが、
今月号はなかなか晴明がかっこよくて良かったんですよ。
兄弟子との確執をいかに乗り越えたかというお話で、
これもやおいのパターンのひとつだろうか・・・・
常に自分を見ている目がある、っていうのを読んで思い出すのは
やっぱり山本鈴美香だったりしますが。




2002年07月28日(日)
Comic Typhoon 37

地元でやっている同人誌の即売会に行ってきました。
はるか昔、蒲田でやっていたコミケに行って以来、何十年ぶりでしょう。
欲しい本が一冊あったので、とりあえずそれをGET。
そのほか、プロの漫画家さんの単行本未収録作品集と、
やっぱりプロの漫画家さんの長編マンガの続編小説を買ってきました。
開場から一時間くらいたった頃に行ったので、待ち時間はなし、
パンフを買って、場所を確認して目当ての本を入手して、
それから会場内をざっと回りました。
うーん、楽しそうだ。本やびんせんやシールを作って、
ペーパー並べて、スケブを描いて。
この会場の平均年齢はとても若い。多分20才未満が主流。ほとんどが女の子。
高校生の頃こういうのがあったら、参加していた・・・かもしれない。
指輪本は数えるほどしかないので、30分で退場。
しかし、パンフの公告で、主催している会社のSHOPには
大手の同人誌と、画材を売っていることを知り、今度のぞきに行こうと思いました。




2002年07月24日(水)
『ピアノの森』第8巻

本屋さんで、目についた本を買う。
『ピアノの森』の新刊は2ヵ月前くらいに出たのかな?
前巻から五年が過ぎて、カイも修平も高校生になった。
修平は留学先で自分の個性を出す演奏ができなくて悩んでいる。
カイは、学校で禁止されているバイトをしつつ、特待生でいるための勉強も怠らない。
カイがクラブでストリップの伴奏をしているのを聞き、
修平は屈辱感と嫉妬と羨望を感じる。
この二人がどんなふうに成長していくかがお話の焦点なんだけれど・・・・
もともとおとぎ話なので、あまりうるさいことを言うべきじゃないけれど、
カイの境遇とか修平の悩みとか、ちょっと作りすぎかなあと思わないでもない。
カイのバイトが学校にばれて退学・・・なんて話にしないで欲しい。

『振袖いちま』
おばあちゃんの古い市松人形が、
もういない持ち主の夢をかなえるため、孫娘をこきつかう・・・話。(はしょりすぎ)
『草迷宮』とか『草空間』を思い出しますが、全然関係はありません。
中学生くらいの女の子に受けるのかな?
全3巻の第一巻しか読んでいないので、判断保留。




2002年07月21日(日)
『幾千の言葉より』by 鳥人ヒロミ

『成層圏の灯』の四冊目、最終巻が出ました。
オビのあおり文句は「ボーイズ史上最高、ハッピーエンド」でした。
ああその通り、ハッピーエンドでしたね。
一応お約束で、ヒマラヤで死にかけたりしましたけれど、英は戻ってきました。
昨年の引越しのどさくさで、前作3冊がどこかに行ってしまったので
読み返すことができないんですが、いろいろなことで傷ついた英が
立ち直るかどうか、徹は英を受け入れて救うことができるか?というのが焦点でした。
最初の頃の、ぎりぎりの感じはだんだんと薄れて、
四冊目は少々ぬるい感じがします。
ちょっとそれだけが残念・・・と言うのはぜいたくなんだけれどもさ。

鳥人ヒロミ公式HP
おまえはそれでいいのか INDEX
www3.gateway.ne.jp/~toribito/
☆私家版『成層圏の灯』その他同人誌の通販のお知らせもあります。




2002年07月14日(日)
『Monster』 by 浦沢直樹

この作品は二年前の手塚治虫文化賞のまんが大賞を受賞しています。
『20世紀少年』を読んで、それから『Monster』を読みました。
浦沢さんの他の作品は『YAWARA!』も読んでいないのですが、
この2作品からの印象で思ったことを書いてみます。
『Monster』を読んでいろいろな過去の作品を思い出しました。
ブラックジャックとか、逃亡者とか、デッドゾーンとか。
作者は確信犯的にそういう設定を利用しているのかもしれません。
その上で、『20世紀少年』にも共通するこの作者らしいところが
織り込まれているように思います。
どこにでもいる普通のおじさんが、見えない悪に立ち向かう。
現実にありそうもない話ですが、この絵と、しっかりした語りで
読者をその気にさせてしまう。
様々な人びとが主人公と触れ合い、共感し、少しづつ変わっていく。
その過程が読んでいて何よりもおもしろかったように思います。
しかし主人公の立ち向かう「悪」がいったい何であったのか?
というのは少しわかりにくいかも。
『うつくしい子ども』でも同じような「悪」が語られていましたが
子どもの中に時代のひずみが現われるという考え方に
もう少し説得力があればもっといいんだけど。

asahi.com tezuka_top
www.asahi.com/tezuka/index.html
Monster
www.bigcomics.shogakukan.co.jp/toshokan/title/mg/monster.html



2002年07月10日(水)
『ダ・ヴィンチ』

『ダ・ヴィンチ』は少女まんが特集。「少女マンガであの夏に帰りたい」
これは立ち読みしただけなんだけど、主な作品を解説したページと、
大島弓子さんへのラブレターみたいなエッセイが何本か載っていたのかな?
大島さんについては、人のラブレターを読むよりも、作品を読んだほうがいいかも。
『テレプシコーラ』は、逃げちゃったね、須藤一家。
空美ちゃんが、バレエを心置きなく踊れるようになりますように。
山岸さんのネット観はどういったものなのか、次号が楽しみ。



2002年07月03日(水)
『西洋骨董洋菓子店』(WINGS8月号)

久しぶりの『西洋骨董洋菓子店』を立ち読みしてきました。
いよいよ連載もクライマックス。おもしろかったです〜!!
ちいと橘のキャラクタ−が全開です。天使のようなちい。そして、橘!
橘、かわいそすぎ。それでもってけなげ。あの場に居合わせたみんなが
キミに同情しているよ。おじさんの目にも涙。いつか幸せになってほしい。
そして緩急自在に話はクライマックスに突入して、次回はいよいよ最終回。
お話完結したら、オリジナルのストーリーで、椎名以下あのメンバーで
映画でも作ってくれないかなあ。奈落の底の橘をシーナで見たい。ううう。

その他、Charaに今さんのカラーイラストの口絵がついていました。
幻月楼の二人の絵でとてもきれいです。
ユリイカの特集は高野文子さんでした。大友さんとの対談とかなかなか
読みでがありそうでしたが、最近の作品を読んでいないので買ってこなかった。
『チボー家の人びと』にはちょっと思い入れがあるんだが、それについてはまた今度。




2002年07月02日(火)
『瞳子』by吉野朔実

とてもきれいな装丁のソフトカバーの単行本。
大学を卒業しても定職についていない女の子の話。
家族との距離の取り方。友人とのつきあい。趣味人としての第一歩?
エッセイと物語の中間みたいな作品。

吉野さんのデビューから数年の瑞々しい感じが好きだった。
それはもう20年くらい前のこと。
それから何だかどんなお話でも最後は神経症になってしまう時期があって
最近ではそういう可能性が消えたわけではないけれど、
こちら側に踏みとどまることにしたのかなというような
ユーモアを感じるようになった。
でも、ラフなイラストみたいなペンタッチにはまだちょっとなじめない。

吉野さんに限らず、見ている期間が長くなってくると、
最初の一目ぼれのような状態を過ぎて、ここは好きだけどここはちょっとね
というところが、必ず出てくるということがわかってきた。
好きと嫌いを相殺して残った部分がプラスならば「好き」なのか?
それは量というより質の問題なのか?
マイナスポイントにも関わらず、やっぱり好きというのが本当か?
そこまでくると「愛」の問題になってくるのかしらん、などと考える。

まるっきり創作の物語だと、そういう問題にはあまり悩まなくてもいいんだけれど。
つきあいの長くなった友達を見守るような気持ちで、
つかず離れずフォローしていくんだろう。きっと。



2002年07月01日(月)
『YASHA−夜叉−』最終回

フラワーズ3号を立ち読みしてきました。『YASHA』が最終回。
えーっと、静と凛はいつ和解したんでしたっけ?
というようないい加減な読み方をしているせいか
盛り上がって終わったという感じがしません。
一度最初から読み直してみた方がいいかも。
その他の連載については、特にいうことはなくて、絵が変わってしまって
入れないものもたくさんあるしなじめないものもある。
・・・そんな中で、波津さんの英国シリーズを読むとほっとするのは何故でしょう。
いまだに私はロマンチックな少女まんが的なものが好きなのかもしれません。
来月号には前後編で萩尾さんのコメディ作品が載る模様。
絵は以前とは違いますがそれでも楽しみにしています。
今の萩尾さんのコメディを。