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漫画関連ファイル


2002年02月26日(火)
巣立ちの歌

長女もついに小学校を卒業する。
感慨にふける間もなく、淡々と日々は過ぎていくのであった。
あと2週間で卒業式だけれど、お友達と違う中学校へ行くのはさみしいとか、
小学校に行かなくなるのはさみしいとか、あまり思っていない様子。
(そういう感情はあとから来るタイプかもしれない。反応速度が鈍い)
さっき漫画を読みながら鼻歌を歌っていた。
「いざさらば さらば先生 いざさらば さらば友よ」
おお!これは、あの、『巣立ちの歌』ではないか。
私の卒業の時はこの歌は歌わなかったので、メロディは知らなかったけど
こういう歌だったのか。もちろん私が連想するのは『ソルフェージュ』(byよしながふみ)である。
卒業式でこの歌を聞きながら、あらぬことを考えている父兄は私くらいのものだろう。きっと。

巣立ちの歌
www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/sudachinouta.html



2002年02月19日(火)
『ヒカルの碁』

さて、我が家は今、『ヒカルの碁』ブーム。
アニメはテレビ東京で放映されているんだけれど、
この局の番組は、地方でリアルタイムで見るのは難しい。
4週遅れの午後3時という時間に放送されている。
しかしデジタル放送では、曜日は違うけれどその週に見ることができるので
(ケーブルテレビではデジタル放送をアナログ変換したのを流している)
毎週土曜日の夜に毎回見ている。そうするうちにチビ達も一緒に見るようになって、
ちょうどネット碁のあたりなのでみんなで盛り上がっている。
続きはどうなるの?とうるさいのでコミックスの抜けているのを全部買い揃えた。
そしたら、ふたりとも真剣に読みふけっていた。
おねえちゃんが先に読み終えたので、「あのね、ネタバレしたらだめだよ」というそばから
「わかってるよ〜Sが○○○のを言っちゃいけないんでしょー?」
だからそれを言うなって・・・
改めて読み返すと、お話がまっすぐで、原作者の人はよくわかってると思う。
本当に大事なことは何か。アキラの努力の仕方は理想的だわ。
ヒカルは囲碁の神様に愛されてる分ちょっとずるいかな。
それでも、自分の足で歩く方向に話は進むので、安心して読める。
囲碁とネットを結びつけて、とてもとてもわくわくする展開になるので
未読の方は是非。だまされたと思って読んでみてください。



2002年02月17日(日)
『百鬼夜行抄』第9巻/コミッカ―ズ:『秘密2001』

今市子さんの『百鬼夜行抄』第9巻が出ました。
どのお話もあいかわらず少し怖くて、あいかわらずうまい。
しかし、おまけページでご本人がおっしゃっているように
つじつまが合わないような微妙なエピソードがこのごろ少し目につきます。
ハチャメチャなんて言わずに、もうすこ〜しがんばって欲しい〜
きっと、そういうのの積み重ねが先に行って大きいと思うので・・・・
『楽園まであともうちょっと』は2月28日発売です。

依田さんの『ビーンズキャンプ』は三月に発売延期だそうです。

三月に『残酷な神が支配する』のイラスト集が発売されるそうです。2600円
www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=02128706

新刊ではありませんが、掲示板でO様に教えてもらって、立ち読みしてきた
コミッカ―ズがおもしろかったです。
web Comickers
www.bijutsu.co.jp/comickers/index.html
波津さんのインタビューと、清水さんのインタビューがあります。
特に「『輝夜姫』の漫画構成術 清水玲子」は読み応えがありました。
以前日記に、『メロディ』にあの死体の描写はいただけないと書きましたが
あれは単行本への加筆だったらしい。
そしたら、子供に見せられないうんぬんのコメントは無効だわ。
いろんなことで清水さんが確信犯なら、ちょこっと見方を改めてみようかと
思ったインタビューでした。

追記:『秘密2001』では遠慮していた死体の描写を、2002では
雑誌でも描いていたように思う。2001で受け入れられたってことかしら?
そうしたらやっぱりそれはどうかと思う・・・



2002年02月05日(火)
『日々是好日』と『日々平安』

申し込んでおいた波津さんの同人誌が今日届いた。
『日々是好日』と『日々平安』
好日の方は、一年に何回か発行されていた情報ペーパーの総集編。
平安の方は、ネムキに何回か掲載された波頭濤子せんせいのエッセイ漫画である。
以前ネットのお友達に情報ペーパーをまとめて貸していただいて、
その内容の多さにめまいがしたのだが、一冊にまとまると本当に分厚くて細かい。
(ここだけの話、最近細かい字が読みにくかったりする。別のネットのお友達に
 木原さんの文庫をまとめて借りたんだけれど、最初字が読めなくて老眼になったかと思った)

ゲストも多彩。企画も豊富。異国の花守りのパロディ漫画には笑ってしまうのだけれど、
ひとつだけ気になることとといえば、波津さんはいつのまに、
「先生」になってしまったんだろうということかな。
公式HPも先生モードのようだし。うーん。



2002年02月03日(日)
『サカタ荘221号室』by坂田靖子

PHP社の本は、このあたりの本屋さんに何冊くらい入荷するのか?
地元だとたくさん入るのか?地元だから何冊入ってもすぐ売れちゃうのか?
いろいろと予想がつかないので、予約注文を入れて宅配してもらうことにした。
そうしたら地元老舗の本屋さんたら、前の家のポストに入れちゃって
不動産やさんから鍵借りて、やっと取り出して届けてくれたんだって。
メールで住所変更入れたのに、ちゃんと訂正しろよ〜

さて、収録されている記事については、特に言うことはないんだけれど、
この本を見て最初に思ったのは、あ・・・厚い、重い、紙が良すぎる。だった。
そしてページの中の文章とノンブルの配置がどうにも収まりがよくない・・・かな?
今日のサカタBOXを読んでいて、この本を手に取った時の印象が書かれていたけれど
きっと問題は文章と言うより、装丁だろうと思う。
この文章を生かした本の作り方というものがきっとあるに違いない。
たとえば、「絵日記」の再録はイラストとセットで同じ形式でまとめたほうが
内容が伝わりやすい。表紙の紙とか帯の紙質や、フォントやレイアウト次第で
なんとでもなりそうな。いっそ雑誌形式のムック本にするとか。お料理には写真も欲しい。

でも一番大事なのはこういう内容で本が出たということで、
本を作ろうと思った編集さんはえらかったと思う。
これからもこういう本を作ってどんどん、スキルアップしていけばめでたいし、
もしやこれっきりになったとしたら、この本はまたしてもカルトな稀少本として
オークションをにぎわすのだろう。(←それがいいとは言わないが)



2002年02月02日(土)
オディロン・ルドン/サカタBOX

坂田さんのHPは、軽妙洒脱で多岐にわたり、更新も早い。
思いつきで遊びに行って、いつでもお茶を出してもらえるような場所だけれど
時々、そこまで書いていいんですか?というような話が載っていたりする。

オディロン・ルドン/サカタBOX
http://www2u.biglobe.ne.jp/~ysakata/fun/art/rudon/rudon1.htm

この中で坂田さんはプロの漫画家さんはめったに口にしないことを書いているけれど
デビュー作を花とゆめで読んだときに、中学生だった私もそういうふうに思ったものだった。
しかし、ずーっと読んでいくにしたがって、そうではないということがわかってきた。
それはどういうことか、ということのついて、上の文章には書かれている。
どんなに正確で人間技ではないようなデッサンの絵でも表現できないものがある。
目に見えるものよりも、もっと広い世界がある。

絵とセリフとキャプションとコマ割りで、漫画の世界は作りだされる。
どの要素も技術的に優れているのに越したことはないけれど、
一番大事なのは、それら全部を使って、作者が何を描きたいか、ということなのだろう。