『残酷な神が支配する』が、ついに次号のプチフラワー7月号で 最終回を迎えます。 ここ半年くらいは、ジェルミとイアンの心がゆっくりと 回復していく過程でした。 最終回はいったいどこへ着地するのかしら。 きっと、予想を裏切りつつ、完璧な10点満点の着地なんだろう。 いつものように。
最終回が出たら、最初から読み返して 自分なりの感想を書こうと思うのですが 最終回の一歩手前まで読んで思うのは、 ストーリーの細部や主人公以外のいろいろな登場人物の描写や 日常生活の断片、風が吹いているのがわかる風景描写、 部屋の中に置いてある一脚の椅子でさえ ほれぼれとするほど、素晴らしいのに どうしても、一番大事なところ、お話しの中心部に 納得できないものがあるみたいです。(私の場合) どこか違う、絶対違う、という違和感が、 消えないなと思いつつ、細部の描写に酔っています。 それすらも、最終回でひっくり返してもらえるか否か、 2ヵ月後がとても楽しみ。
ところで、この違和感は『海のアリア』でも感じました。 途中が嫌でたまらなくて、でも最後の方の現実とも幻ともつかない 素晴らしい描写に圧倒されて、引きずり込まれて、感動して終わったという。 今回もそうかしら。
私は支配と被支配の関係が色濃い物語が嫌いなのかもしれない。 それ以外の人間関係があってもよさそうなものだと思うのかもしれない。 イアンは断絶したふたつの間をつなぐことができるのかしら。
|