TOP 最新の記事 戻る≪ I NDEX ≫進む


漫画関連ファイル


2001年02月28日(水)
百鬼夜行抄 第8巻

百鬼夜行抄の新刊がでました。
シリーズが長くなってくると、ふつう、登場人物がおなじみになりすぎて
味が薄くなったり、馴れ合ったり、まとまりすぎたりするものだけど、
どこか底なし沼を残したまま、続いているのはたいしたものです。

底なし沼というのは、弱い人間がとりこまれてしまう、魔の世界でしょうか。
桜の木に食べられちゃうとか、埋められた人の幽霊が家の中をうろうろしたりとか
とってもこわいのに、かわいい妖怪がでてきたりして、ほのぼのするところとの
バランスが絶妙で、ついつい読み返してしまう。

今市子さんが、グレンスミスの24ページの呪いにかかってしまったのは
読者にとってはとても、幸せなことだと思うわ。
短いページに惜しげもなく詰め込まれるエピソードを
いろいろふくらませて読むことができるから。

しかし、半分人間じゃないって、律はいったい何者なんでしょうね?
それを言ったら、雨柳堂の蓮もだけど。

朝日ソノラマ ネムキ
http://www.asahisonorama.co.jp/hp/nemuki.html



2001年02月27日(火)
『BANANA FISH REBIRTH』

うわー!BANANA FISHへの愛に目がくらんで、
とんでもないつまらない本を買ってしまった。予約までして。
実質読める部分は座談会の8ページのみ。
書き下ろしイラストなんて・・・・あった?

書くべき内容をもたないライターがただ、ページを埋めただけの文章。
本編から持ってきたイラストは、別に本編で見ればいいんじゃないの?

これで1000円だなんて、恥ずかしくないんだろうか。
きれいな表紙、上質な本誌の紙がもったいない。
こういう本を出す出版社や編集を、私は軽蔑する。

マニュアル雑誌、カタログ雑誌のパロディかなんかなら
ほかでやってほしいわ。



2001年02月25日(日)
夢路行のまんが

ヤフーオークションでやけに高騰しているので、気になっていた
夢路行さんの漫画を一冊入手し、あれれ?これは、何だろうと思い、
目に付くと買うようにして、何冊か揃え、ついには、全巻揃えるべく
ネット古書店やオークションをチェックしています。
そうやって、目をつけていると、たいがい数ヶ月で全部揃います。
・・・インターネットのおかげです。

夢路行さんの本も残すところ、あと2冊になりました。
「オプショナルツアー」の第3巻。見かけたらSOKEに連絡ちょうだいね。
「日常茶飯事」も欲しいけど、これは、ちょっと難しそう。
同人誌は、ちょっとコンプリートが難しそうなので、まあ、機会があったら入手したい。

いったい、どこにこんなに惹かれるんだろう。
絵は、、、最初吉野朔実さんに似てると思ったけど、
竹坂かほりさんのアシさんだったと聞いて、なるほどと思いました。
今は無き「ぶ〜け」の良いところをいっぱい持っているということなのね。
風や水や光を美しいと思い、花鳥風月を愛で
どこかクールで、どこかファンタジック。

海竜や、雨竜や、主さまや雪女がいっぱい出てきて、
かわいい女の子が出てきて、花吹雪や波音につつまれて
ただよう感覚が、とても心地よいのです。



2001年02月24日(土)
『ぼくんち』 by 西原理恵子

さっき第三巻を読んで、深く心を動かされてしまいました。
西原は、私の言う「理屈」を越えている。軽々と踏みにじって
あっちへ行ってしまう。
小市民的な常識とか、良識とか、社会的規範とか、そういう「理屈」の
通らない社会を描いて、しかも堕ちていかない。
そんなことを続けることが可能なのか・・・・?

全3巻のうち2巻をよんでいないので、中間が抜けてるんだけど、
3巻にいたって、あっけないほど、いろんなことが起こる。
絵のヒトコマ、一行のセリフで、お話が怒涛の展開をとげる。
さりげない怒涛の展開と、きっちり描かれる心の動き。
この絵で、この内容って、ほとんど詐欺じゃないの?
というくらいスゴイ漫画だと思う。

いろいろなものに絡め取られずに、商業誌の中で
ヒョーロン家につぶされずに、読者におもねずに
こんなことを続けることができるのか?
サイバラはつまらなくなったね、なんて言われても
小金をためて、小市民的暮らしを手に入れたほうが
幸せだろうなどと、小市民的読者は思うのだった。
ああでも、稼いだ小金を全部まーじゃんにつぎこんで
一文無しになるほうが、彼女らしいと思わせるところがあるけれど。
無頼すらも計算という評論家なんか
ほんとにつまらないと思う。



2001年02月22日(木)
BANANA FISH公式ガイドブック発売

そろそろ、BANANA FISH REBIRTHが発売されますね。
BANANA FISH boxはさすがに高くて買う気がしないけど、これは買おう。
・・・でも、確実に入手するにはどうしよう、と余計なことで悩んでいます。
老舗の本屋さんのメール注文では、発行部数の少ない本は
確実に手に入れられないということがわかったし、
まんが専門店に電話で問い合わせたら、ネット対応してなくて
本屋に行って、客注を書かないと確実でないなんて言うし、
近所の小さい本屋さんに、注文した本を取りに行くのは
なんとなく気まずいし。
(やっぱり、不特定多数の客ってのはいい隠れ蓑)
で、遠からず近からず、そこそこ大きな本屋さんに
メールで注文を入れておきました。

まあ、小学館だし、吉田秋生だし、フェアの一環だし、
ここまで心配しなくてもいいとは思うけど、
『ぐーぐーだって猫である』とか『Heaven!』なんかは
そう思ってて初版を買いそびれたので用心しておきます。

『heaven!』の2巻はもうすぐ発売だって。
美内すずえさんの『アマテラス』は、角川の新雑誌「少女帝国」
4月号から連載再開(ガラかめはどうした?)
それにさきだって、『アマテラス』総集編が3月3日に発売されるそうな。
(このへん少女まんがMLのうけうり)

別コミ・ホットニュース
http://www.betsucomi.shogakukan.co.jp/hotnews/ho_index.html



2001年02月21日(水)
YASHA BBS

以前、佐藤嗣麻子監督の日記があったけれど、
それは終了してしまってからずい分時間がたちました。
BBSは残っているうようです。
 
YASHA BBS
http://www.tcup4.com/423/cima.html?

主に、TVのYASHAについての話題と佐藤監督の作品の感想がメインかな。
この掲示板に、最近行われた、吉田秋生さんとのトークショウについての
話題がたくさん出ています。掲示板からリンクされているトークショウレポートとか
おもしろかったので、吉田さんのファンの方はどうぞ。
YASHAはTVで見逃して、DVDは持ってないし、いつかちゃんと見てみたいと思っています。
別コミの連載にシン・スウ・リンが出てきたけど、深い意味はない、と
吉田秋生さんが言っていたそうな。ほんとかな?



2001年02月20日(火)
水野英子公認ファンクラブ

私が初めて読んだ少女漫画は多分「ハニーハニーの素敵な冒険」だと思う。
(「ローマの休日」も記憶にあるので、こちらかもしれないけど)
かわいくてきれいで動きのある絵。楽しいお話。夢とロマンと冒険と。
煽り文句そのままに、読者を楽しませてくれるのがその頃の漫画だった。
漫画はジャンルを広げ読者を増やし、成長して進化して可能な限り世界を広げて
そして、なんだかつまらなくなった。
素晴らしい作品は今もある。
だけれど、わくわくするような楽しい世界ではなくなった。
それは漫画だけの問題ではないのかもしれないけれど。

リサイクル書店が増えて、ネット上での個人売買が可能になって
流通しにくかった古い作品を、探せば入手できるようになってきた。
そうして初期の少女まんがを読み返してみると、
こんなに楽しかったんだと改めて思う。
そのことを他の人と話すことのできる場所もネット上にある。

「少女まんがかく語りき」もそんな場所のひとつで、
よもやま掲示板では、なつかしい漫画や、現在の漫画の話題で
いつもにぎわっている。
そのHPに「水野英子先生公認ファンクラブ発足のお知らせ」が
載っているのを見て、私はとてもうれしくなった。
昨年の弥生美術館での展覧会や、ファンクラブの発足で
かつての楽しい少女漫画が復刻されて多くの人の目に触れれば
もっとたくさんの本が復刻されるかもしれないし、
原点にもどって、漫画がもっと楽しくなるかもしれない。
個人的には、まだ入手していない水野作品を読む機会が
得られるかもしれないのがとても楽しみ。
3月のファンクラブ発足に向けて、メーリングリストもすでに始まっている。

少女マンガ かく 語りき
http://www3.plala.or.jp/comic/
水野英子先生公認ファンクラブ発足のお知らせ
http://www3.plala.or.jp/comic/mizuno-fan.htm
水野 英子先生 作品リスト
http://www3.plala.or.jp/comic/fream1/mizuno.htm



2001年02月16日(金)
アワーズガールVol2

アワーズガールの2号を読んだ。
今市子さんの連載もだんだん、話が動いてきた感じ。
妖怪の話と、家族の話が混ざったようなお話。
死んだと思っていた息子が生きていた。とか
他人同士が家族として生きていくという話が多いような気がする。
なぜ?

藤原薫さんの新連載もよかった。
何冊かコミックスを読んで予習してあるので、
お話にすんなり溶け込めた。
こんなに繊細でこんなに美しい絵なのに、
どうして自己破壊とか、肉体の損壊のイメージがでてくるのかなあ。
「サイコ」と似ている感覚。
何かそういうイメージを必要とする時代なのかしら?

古本屋さんのお話もおもしろかったわ。

oursgirl-2
http://www.shonengahosha.co.jp/special/oursgirl.html



2001年02月14日(水)
あとりえだば(山田ミネコさんの通販)

あとりえだばの通販目録が届きました。
通販可能な本のリストと、近況と、
オリジナルびんせんにご本人の一言を直筆で書かれたのが
入っていました。(うさぎつき)
近況によれば、命には別状ない病気をされていることと、
介護の必要なご家族があることで、
商業誌に描くことは体力的に無理だけれども、
同人誌のペースならOKだそうです。
そして、同人誌は品切れになったら、再版するので
くれぐれも、オークションで高額の本を買ったりしないように
とありました。

私はコミケに行ったことはないけれど、
こんな形でプロの人も作品を発表する場があるということは
素敵なことですね。
編集を通さないでダイレクトな形で描きたいものがかけるわけだし。
ただし、編集を通さないからこそ、一定のレベルを保つことが
自己責任になる厳しさもあるのかな?

大好きなパトロールシリーズを何冊か
取り寄せてみようと思ったのでした