坂田靖子さんの自費出版本「Bel.Diabolica1」が 今朝クロネコヤマトで届きました。木曜日の1時くらいに、電話で申し込んだのに ナンバー入りはGETできなくて残念だわ。
おもしろかったです。不器用で誠実なケルウォースの領主ツヴァスと 何を考えているのかよくわからない魔法使いヴァルカナル(美形)のお話。 ちょっと、商業誌では坂田さんが描かれない世界でうれしいかも。
昔、エルドンを見た時に、苦手だな、と思ったことを思い出しました。 同じ頃、やはり自費出版の『アモンとアスラエール』を読み、 アモンのキャラクターが当時高校生だった私には把握しきれなかった。 アモンの毒はエルドンにも少し見え隠れしています。 商業誌で坂田さんが描き続けられるうちに、だんだんその毒は 見えなくなっていって、万人に受け入れられる世界になっていったように 思いますが、それでも時々、ちらっと出てくることもありました。
今度の本を読んで、デビューされた当時の作品のことを思い出しました。 一読者にすぎない私には、商業誌の編集サイドがどれくらい、漫画家さんの作品に 口出しするものか知らないけれど、ある程度コントロールされているのかな。 そういうものを離れた時に、描きたいものって坂田さんの場合は何なんでしょう。 それがこのシリーズで、わかるかもしれないと思うと楽しい。 もうすでに、ちょっと違う世界の片鱗が見えているような感じもします。 昔と違って、アモンやエルドンの毒もぜんぜんオッケーな今日この頃。 脳内麻薬の赴くままに、どんどん好き勝手に描いていってほしいな と思いました。
一冊400円は、とてもお買い得かも。 『アモンとアスラエール』を引っ張りだして見てみたら、 1976年4月1日発行、400円。 24年もたっているのに同じ値段で本が出るなんてすごい、、、
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