ヒカゲメッキ by 浅海凪

 月夜の騎士087あとがきの1と2

 すみません続きます(土下座)

 しばらくぶりの騎士はどこが一話完結なのかという感じですがご容赦を。というか騎士といいつつ騎士なんかこれっぽっちも出てきてませんが。

 さてお分かりだと思いますが、これは某騎士がまだ騎士になる前、見習いにもなる前、更にいえば王都に来る前、××××に出会ったときのお話です。名前を伏せてるからといって読者の方の予想に反した意外な人物だったというオチはありません。アレです、アレ。

 そういうわけで騎士になってからの彼らよりかなり幼いです。まだ十代前半です。キャラが著しく違う人がいる気がするのは、それは、経年による変化があまりにも大きかった所為なのです。(あと騎士時代でも彼はこの人の前だとわりとこんなんです)(書いてないけど)(書けよ)

 1ではまだお互い顔もちゃんと見てなければ名前も知らない状態ですが、今後はさくさく話が進むのかというと、どうもそういうわけにもいかないようです(書きあがっている分をながめつつ)。まだまだお題の盗賊が出てきません。脅したりとかいいんで、さっさと懲らしめてきてください、××××。
 とかいいつつ、2もまだお部屋から出ないままに終わる感じ。何回更新すれば終わるのか、計算すると恐ろしいので目をそらし続けます。


------------こっから2

 ようやく名前を教えあいましたが、レオ少年はまだ誤解しています。
 そしてやっぱり部屋から出られてません。

 このシリーズここまで書いてきて、初めて精霊の加護について説明したような気もします。この話は説明が多くなってしまうのが書いてて不満です。なんでもエルに説明させればいいってもんでもないだろう……という感じ。
 イヤでも書いた奴が不満とか言うのはよくないですね。
 もちろんできる限りなんとかしようという努力はしましたです(言い訳)

 レオ少年はいわばアウェ−状態なので、ホームのエルには振り回されっぱなしですね。限られた空間で話題も精霊のことに焦点あってきてるので、さらに優位に立てない流れに。次でもやっぱりやり込められるのでしょう。
 あの騎士見習いから騎士時代の余裕は、こうした初期訓練の賜物なのですね……。

 平日は更新が出来ないので、次は早くて週末です。

 ひとことにて待ちますと言ってくださった方、すみません。ありがとうございます。
 もちろん他のひとことも。

2006年11月26日(日)

 かぼちゃこねた

 ハロウィンに間に合っているか微妙なところですが、あまりに更新がないのでこっそりと。キャラ質の派生形として利用してみていたパラレル小ネタです。

騎士編

エル「その菓子よこせ!」
レオ(さっとかわす)
エル「よーこーせー!いたずらするぞ!?」
レオ「……ほう?」
エル「……………………。す、スイマセン」
レオ「まあ、いい。食え」
エル「やった!あんがとレオーお礼に半分やるからなっ」
レオ「この場合、おれは礼を言うべきなのか?」

 この二人だと日常風景。


殿下「ロージアス、お菓子をください」
ロー「へっ?」
殿下「お菓子をください。でないといたずらします」
ロー「あっ……あーあーあー!(急激に得心)あー驚いた。ハロウィンですね。はい、どれでも差し上げます」
殿下「……ロージアスは、どうしていつもたくさんお菓子を持っているんです!せっかく練習したのに意味がないではないですか!
ロー「殿下は、いたずらをなさりたかったんですか。それは気付かずご無礼をいたしました。……お詫びに良いいたずらをお教えしましょう。これとこれを持って、ガドウィンかエリアスに渡してみてください」
殿下「これは?」
ロー「渡して開けさせてのお楽しみ、と申し上げたいところですが、実は……とても狼狽する隊長と、小柄な大食いが見られるものですよ」
(数時間後)
ウィ「ロージアスッ!我が隊を辱める行為は慎めと何度言ったら理解する!?」
ロー「いやあ、今回のはなかなかシュールだったと聞きましたよ。お互いがお互いを賛美する構成で罵りあい。しかも打ち合わせでもしたかのように内容の掛け合いがぴったりだったとか。すごいですねえ。執念でしょうかねえ」
ウィ「誤魔化すな!二股かけて女性を競わせるような不名誉をあからさまに行うな!大人の醜さを殿下の御前に披露するな!」
ロー「いいじゃあありませんか、殿下はもっと怖いのご存知なんですし。不穏な気配はエリアス君の鋼鉄のお腹が消化してくれたでしょう?」
ウィ「……いくら気配に聡く腹が丈夫だとて、毎回あんなものを食っていたら悪影響がないとも限らんだろうが」
ロー「いきなり僕に迫ってきたりとか?」
ウィ「それはそれは、新米たちの士気を上げてくれて結構なことだ」
ロー「…………」
ウィ「……」
ロー「……えっと。それは……エリアス坊やが、ってことですよね」
ウィ「消息筋によれば八二の割合だそうだ。ではな」
ロー「ちょっ……!待ってくださいガドウィンどちらが八、ではなく、冗談ですよね?冗談だといってください!ガドウィン!?」

 長。殿下とロージアスの組み合わせは初。大人なのになんかダメなお兄さん(not兄弟)と子供のイメージ。
 後ろのほうは、意外と下よりの冗談も仰る堅物隊長と、やっちゃいけないことをやっている割に打たれ弱い優男。罵りあいはお菓子の上にデコレート。怨念こもり系菓子は気配に聡いエリアス君が発見→胃袋に証拠隠滅の流れ。八二のうち八の方は「一度ああなってみたい」憧れを含むオチ。新米諸君はまだ現実に気付いていないようです。


 うーん、ハロウィンというか普通に貸しを脅し取ろうとするの図になっている。

2006年11月01日(水)
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