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2009年09月04日(金)
先日、アメリカのウォルト・ディズニー社が「スパイダーマン」などの キャラクターを所有するマーベル・エンターテインメントを 約40億ドル(約3,700億円)で買収すると発表された。 買収後、ディズニーはキャラクターを映画化したり関連グッズを販売できる。
100年に1度の大不況といわれるこのご時勢、 不況知らずとも言えるのがディズニーだ。 どの世界でも、どんな状況でも、やっぱりディズニーは強い。 上記のマーベル社買収以外にも、携帯ゲームポータルサイトで 「ディズニーゲームズ」のサービス開始や、ユニクロとライセンス契約を結び Tシャツなどの商品を販売、2010年のディズニー年賀状発行数は 前年の2.5倍に増やすなど、まさに不況知らずである。 そういえば、昨年ヒットした「崖の上のポニョ」のBDもディズニーが行うようだね。 昨年7月、ディズニーランドの目の前に 「東京ディズニーランドホテル」をオープンさせたり 他にもコンスタントに新アトラクションを新設している。 今年の4月にディズニーランドに「モンスターズ・インク ライド&ゴーシーク!」 2011年には「ミッキーマウスレビュー」の場所に 「ミッキーのフィルハーマジック」 同じく2011年にシンデレラ城内に新アトラクションが誕生する予定だ。 ディズニーシーでも2012年を目標に「トイ・ストーリー・マニア!」を開始する。 アトラクションだって、設計から施工など色々含めれば何百億の資金が必要だ。
アトラクションといえば、今回買収されたスパイダーマンは ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にアトラクションがある。 今回の買収でディズニーもスパイダーマンのアトラクションを 作ることが可能になるが、USJはどうするのかな? もし、ディズニーが本気で作ったら、USJなんて足元にも及ばないだろうな。 しかし、いくらディズニーでも、買収したからといって 即座にUSJのスパイダーマン・アトラクションを潰させて、 自分たちのアトラクションを作るってことはないだろう。 マーベルのキャラクターは5000種類もあるそうなので 別のキャラから展開していくだろうね。
ちなみに今後、スパイダーマンを取られてしまったらUSJはどうなるのか。 実は本家の「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」には スパイダーマンのアトラクションはなく、日本独自なのだ。 ハリウッドではグッズや過去にショーもあったようだが、すでに終了している。 今年の5月にもUSJでも「E.T.」のアトラクションが終わったり、 アトラクションの入れ替えは定期的に行われているようだ。 リピーターを増やすため、テーマパークは常に進化していかなければならない。 なので、スパイダーマンも任期満了で終了させることを想定していただろうから ディズニーに買収されたからといって、大きな問題ではないだろう。 今後はまた、新しいキャラクターを見つけてアトラクションを作るだろうし。
ただ、ユニバーサル・スタジオ自体にメインキャラクターが少ないので 仕方がないのかもしれないが、USJでは「キティちゃん」などを導入するなど、 ハリウッド映画の雰囲気を失っている様子だ。 なんせ以前は「鋼の錬金術師」が導入されていたり、 最近では「NARUTO」を導入しているようだし、 本当にユニバーサル・スタジオ?と疑ってしまいそうだ。 このままで大丈夫なのかなぁ…。
さて、今回の買収でディズニーがどういう展開を見せるのか楽しみである。 ファンタジックなディズニー・オリジナルキャラと、 バリバリのアメリカンコミックが、どのように同居するのか…。 まぁ、アメリカンコミック風の劇画タッチなミッキーマウスも面白そうだね。 逆にファンタジックにデフォルメされたスパイダーマンとかも。
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