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2001年11月30日(金)
横浜ベイスターズの株をマルハがニッポン放送に譲渡、 筆頭株主が交代するという案件が15日の実行委員会で可決され、 川島コミッショナー同席で発表された。 これが巨人、渡辺オーナーによる異議申し立てで形勢一転、 審議差し戻しの状況から、すべて白紙に戻された。
ニッポン放送と同じグループのフジテレビはヤクルト球団の株主。 同一グループ内で、同一リーグ内2球団の株式を持つのは 球団内の癒着防止のために設けられた野球協約の条項に違反するという事情は 最初から判っていたことで「なぜ今さら」という感もある。 確かに2球団支配の問題は十分に吟味する必要があった。 プロ野球の信用にかかわる重大な問題だ。 これが実行委員会の席上で「なあなあ」の協議で認められたのには、 ドラフトでも何でも、自分たちで作ったルールを自分たちで破ってきたという、 悪しき歴史が繰り返されてしまった。 それにしても球界の意思決定のまどろっこしいこと。 所詮、実行委員会はオーナーの名代たる人たちの集い。 最初から球界を実効支配する人たちが集まって話し合えば早いのに…。
メジャーが球団を削減するというのには驚いた。 是非はともかく、あの機動力は日本も見習うべきものがある。 今回はコミッショナーも面目丸つぶれ。 しかも裁定次第では脱退、新リーグ結成を渡辺オーナーに迫られた。 しかし、すぐに脱退カードを切る方もいかがなものか…。 主張に理があれば、そこまでしなくてもと思うけど。
いったい筆頭株主が再びマルハに差し戻され、横浜球団はどうなるのか。 今回の騒動はコミッショナーの責任問題にも発展していく雰囲気。 ならばいっそ、リーグ編成を含めて発展的に組織を解消し、 シャッフルした方がいいかも。 テレビ放映権の問題が絡むだろうが、 この際、メジャーのように全国放映枠は球界全体の利益のために コミッショナーが一括管理するといった新しい仕組みで出直してはどうかな。 このまま古い体制のままだと、日本球界は確実に沈んでいくだろう。 球界のこと、ファンのことを考えた人たちがトップに居ないと ドタバタ劇は今後も必ず繰り返されてしまうだろう。
明日は紅白出場者について熱く語ってみたい(^^ゞ
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