川底を流れる小石のように。  〜番外編〜  海老蔵への道!
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2004年12月26日(日) しめくくり

 京都南座の千秋楽観劇については、
 ご一緒してくれた彼女が、楽しかったあの旅を書いてくれた。
 
 25日は大掃除をチャッチャチャッチャと仕上げて、
 予定より一時間半早い新幹線に乗れた!ので、
 晩ご飯は、車中で駅弁だなーと思っていたというのに、
 にごちゃんと京都で晩ご飯を食べられることに!
 
 いや〜美味しくも居心地の良い、
 くいしんぼ万々歳なお店であったことだよ。
 次に京都へ行くときにゃ、必ずまた行きたいよ。
 「蛸八」のぷりっぷりの焼き牡蠣の味、つやつやのぐじの味、忘れないぜ。
 
 一年散々お世話になった先斗町の姐さんにも、お会いできて、
 京都の女性の幾重にも折り重なるような話術のチャーミングさに、
 すっかり魅入られてしまった。さすが! 

 これまで観劇の遠征には、小ぎれいなビジネスホテルを利用することが多かった。
 それはそれで、滞在時間はどのみち数時間であるし、
 サックリ利用出来て、お財布にも優しくてありがたかったが、
 この度は余裕を持って前のりし、日航プリンセスに泊まった。
 にごちゃんが手配してくれたのだが、キーがないとエレベーターが止まらぬ階のゆったりした綺麗なお部屋で、
 旅が一層華やかなものに。
 お風呂が広々と温かく、ホテルの風呂には珍しく洗い場もあるので、
 実にゆっくりと、持参のLUSHのバスグッズで堪能。
 一年の疲れを洗い流した。
 イオンドライヤーが備え付けてあり、髪もさらさら。

 そのようにして迎えた千秋楽。
 楽しくないわけがない。
 雅に古びた南座に、「暫」の権五郎はとても良く似合う。
 花道でぱあーっと輝く大らかな権五郎を見上げて、ただただ幸せな気持ちに。
 
 夜の部の口上、初日と台詞がかわることもなく粛々と進んでいたのだけれど、
 仁左右衛門さんが「こうして無事に千秋楽を迎えることができて」と、
 あの素敵に優しい笑顔でおっしゃるので、しみじみじんわりしてしまう。
 その後團パパも感無量といった感じだったし、
 私の席からは海老蔵もうるうると一年をかみしめてるように見えた。
 なんだか涙ぐんでしまう私を、隣のにごちゃんは、黙って笑って見てた。
 (余談ではあるけれども、おそらく私の涙もろさというのは、
  柴田理恵や森久美子、徳光和夫並だ。
  テレビを見ていても、あらゆる場面で涙が出る。)

 たん熊のお弁当、30分の幕間にいただくのはあまりにも勿体ない。
 しかし、それぞれ一口ずつ、実に多くの食材が楽しめて、
 ああ京都!なのであった。

 あまりにも今日の一日が、この度の遠征が、嬉しく幸せなので、
 南座の劇場の中空にお花が舞っているかのような錯覚に陥るほど。
 嬉しい空気ごと記憶に残りそうな、この気持ちは、
 五月の歌舞伎座初日に、天使が舞ってるように感じたあの日以来かもしれぬ。

 共に楽しく短い旅をしてくれたにごちゃんは一足先に東京へ。
 私はMちゃん達と合流。
 思えば一年の成田屋三昧な暮らしのおかげで、
 沢山たくさん、ありがたく嬉しい素敵な出会いがあった。
 京都らしい居酒屋でカンパイしつつ、感想をあれこれ言いあう。
 ホテルに遅めにチェックインし、さらにMちゃんYさんのお部屋へお邪魔する。
 成田屋さんや歌舞伎の話、あまりにも楽しくて、
 ちょっとのつもりが夜更けまで、すっかりお邪魔してしまった。
 真剣な顔して、成田屋さんに望むことや今後の展望を語り合ってしまって、
 わははな夜だった。

 ホテルでゆっくりたっぷり朝食をとり、
 Yさんおすすめの、ちりめん山椒「はれま」へ。
 本店は、とても京都〜な趣のお店で、ほほーと感心。
 先に帰るお二人と別れて、夕方の新幹線までフリーな私一人。

 思いついたのが南座のチラシで見た醍醐寺訪問。
 ここで四月に團パパ・海老蔵で薪歌舞伎をするというのだ。
 地下鉄・バスを乗り継いで、醍醐寺へ。
 紅葉や新緑、桜がさぞ美しかろうと思われる、広いところだ。
 急ぐ旅でもないし、ぶらぶら散策。
 三宝院のお庭は、池の水が抜かれていて残念だったが、それでも居心地が良くて、
 まったり長居してしまう。
 ちょうど昨日、お正月のお花が生けられたばかりとのことで、
 各部屋の瑞々しい生け花とふすまの絵に見入る。
 おみくじは大吉。
 どうか四月に、また来られますように。
 
 伊勢丹の都路里をのぞくと、本店ほどの行列ではなかったので、並んでみる。
 15分ほどで入ることが出来て、特選抹茶パフェをがっつりいただく。

 地下でお弁当を買い、ぷらっとこだまで東京へ。
 乗った途端眠り込んで、あっという間。
 
 この遠征で読んだ本。
 宇江佐真理「雷桜」も、哀しくも美しく、堪能。

 本当に、一つの事に打ち込んで、目一杯。
 濃い一年だった。
 お世話になりっぱなし、迷惑かけっぱなしだったなと思う。
 本当にありがとうございました。


 






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2004年12月04日(土) 京都南座吉例顔見世 初日 (書きかけ)

 仕事におわれ、
 顔見世のお切符代の高額ぶりにびびり、
 遠征費用に泣き、
 後援会から届いた席の微妙さにしょんぼりし、
 ぐずぐずと咳が止まらず、
 なんだかテンションが今ひとつあがらないまま、初日前夜をむかえてしまう。
 
 一泊遠征も何度目かになり、荷造りも我ながらコンパクトになった。
 5時に目覚ましをセットし、12時には就寝。

 まだまだ真っ暗で冷え込む朝。
 大阪・名古屋・パリで培われた、早起き・遠征出発訓練のたまもので、
 無事、新幹線に乗車。
 おにぎりを食べ、朝日をおがみ、富士山に見とれ、
 そして一眠り。

 あっという間に京都。
 2003年3月の源氏物語以来の京都。
 (今回の京都行きにあたって、久々に読み返してみたら、
  我ながら初々しいじゃないか。
  なんだか、遠征ずれ、観劇ズレしてしまったような、今の私・・・。)
 スルッとカンサイを購入し、地下鉄でホテルまで。
 街路樹も色づき、京都は遅めの紅葉が美しい時期だと思われる。
 それでも、そんな「ざ・京都!」とは縁がない遠征日程。
 荷物をあずけて身軽になり、再び地下鉄で南座まで。

 鴨川を橋の上から眺めると、ああ〜京都に来たんだな〜と実感できる。
 通りの反対側から「まねき」のあがった南座を仰ぎ、
 遅まきながらテンションがあがってまいりました!


 10:30の開演は、
 普段の11:00開演よりも30分はやいので、
 お弁当を調達するのに失敗。
 出発ぎりぎりまでテンションをあげられず、下準備を怠ったせいだ。
 たとえ駅弁でも、デパ地下でも、一歩でも美味しいモノを!という情熱は、
 遠征に彩りをそえてくれる必須項目であったと反省。
 
 「箱根霊験誓仇討」
 素顔の秀太郎さんは、小柄だけれど笑顔の優しそうなおじさまなのに、
 こうして女房初花の扮装をしていると、
 どうしてこんなに「ム〜ン」と艶っぽいおばちゃんぶりになるのだろう?

 「暫」
 おおー、いかにも顔見世らしい豪華な顔ぶれ。
 権五郎の海老蔵も、荒々しい隈取りもくっきりと元気そうで何より。
 いつもよりは、後見さんが4人がかりで権五郎の衣装を整えて、
 大きな見得の仕度をするのに、もたもたと時間がかかったように思われたが、
 南座のお客さん達、力一杯一枚一枚衣装を整える後見さんの姿に、
 「まあ〜」というようなどよめき。
 
 http://www.daily.co.jp/newsflash/2004/11/30/152408.shtml




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 久々に、日記を開いたら、この下書きが残ってた。
 書きかけの、半端な姿のまま、ともかくアップ。
 だって、明日は、再びの京都入りなんだもの!

 イブだってのに、遅くまで仕事だったっす。
 明日も午前中は仕事、午後大掃除、そのまま冬休みに突入し、
 夕方の新幹線で京都行き。
 今回は、ちょっと観光や、南座以外の場所でのあれこれも検討中。
 うほほ〜い!


 この冬の私の強い味方。
 携帯ちびうがい薬コロロ
 これでマメにうがいをしてるせいか、
 この冬は、まだノド大丈夫。

 それでは、いってまいります。

 


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