馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年05月09日(木) 稲葉の『のんびり日報』〜いざ開戦

稽古第1週、第1回。
ともき・源斗担当/発声・早口・たるえだ
稲葉担当/ぐるぐる・集中砲火・身体イメージ・共演者キャラ指定エチュード・ディベート

いよいよ稽古がスタートした。
当日記『馨絵詞』では随時その報告をしていく。
芝居のタイトルは『精一杯にのんびりと』とした。
微妙ですねと言われた。
稲葉もちょっとそう思う。
早いとこタイトル決めんと、チラシやら劇場への企画書やらがまったく進まないのだから仕方がない。

でもやっていけば好きになれるはずだ。
好きになっていったら芝居創りが順調である証だ。

で稽古場報告は『のんびり日報』。
別に本当にのんびりやっているわけではない。

まず稲葉のやらせた稽古メニューの説明をする。
「ぐるぐる」
舞台の大外を役者が一定間隔を保ってぐるぐる回る。
回っている間は一切のキャラ・感情を完全にゼロにする。
そして稲葉がテーマを言って手を叩いたらその瞬間に舞台の中に飛び込んでエチュードをしてもらう。
慣れてきたら始めるきっかけや終わりのきっかけを役者に任せるようにする。

「集中砲火」
1人の役者が舞台中央に立ち、他の役者がそれを包囲する。
素早く順番に中央の役者に何か一言ずつ声をかけ、声をかけられた役者はそれに間を置くことなくリアクションする。

「身体イメージ」
稲葉がいろいろ言っていく言葉の「イメージ」を身体で表現する。
普段は完全に脱力の状態で手を叩かれたら瞬発的にポーズをとる。

「共演者キャラ指定エチュード」
エチュード共演者のキャラ設定を役者同士でする。
たとえば、29歳・女性・看護婦・左利き・患者を亡くしたショックで落ち込み気味・感情が高ぶると関西弁が出る…と言った具合に。

ディベートに関しては既出なので説明は除く。

今週と来週の稽古は「本を創るための稽古」である。
が、その中にも2段階ある。
�、�各役者の個性を知る
�□�一定の状況設定の中で話を転がしていく

今日はひたすらに�,暴鼎�を置いた。
演出として役者7人をまず把握しなくては始まらない。

「ぐるぐる」はとっさに始まる芝居の中で各個人がどの位置に付こうとするかを見る。
積極的に話を引っ張っていく者、後ろで見守る者などなどね。

「集中砲火」はリアクションの傾向を見るのに最適である。
平居殿はとても素直なリアクションをしてくれる。
これはもしかしたらとても貴重かもしれない。

「身体イメージ」ではインスピレーションの豊かさと傾向を見ることができる。
お題を抽象的に表現するものもいれば、あくまでその形に沿わんとする者もいる。
なお「ぐるぐる」と「集中砲火」は感情のON,OFFを鍛える稽古であるのに対し「身体イメージ」は身体のON,OFFを敏感にさせる。

「共演者キャラ指定エチュード」は役者の取捨選択能力を測る。
相手からいろいろ指定されたキャラのうち、どれに焦点を当てて活かしていくか。
また切り捨てるとしたらどの情報を捨てるか。
生の舞台ではこれらを瞬時に選んでセリフを吐いてもらうのでその格好のシミュレーションになる。

明日以降は役者の個性を見る稽古をしつつ、徐々に台本を創る段階に入っていこうと思う。
まだ役者の全てをわかったわけではないが(2カ月をフルに使っても完全にわかることは滅多にない)、でもいいタマが揃っているのは間違いないと確信した。
7人の役者は自信を持っていい。
まだ殻が破りきれてない者もいるが(特に1年生ね←当然だ、今はまだ仕方ない)、孵化したらあなたはホントに化ける。
女優に化ける。

スタッフも多く参加してくれてありがたいことだ。
ディベートではスタッフ陣が役者陣を押す場面も見えたが、そのくらいに力強く役者を刺激してあげてほしい。
なにせ本が上がってないのでスタッフは動きづらかろう。
いや、申し訳ない。

本番まであと57日


 < 過去  もくじ  未来 >


稲葉 馨

My追加