ココロモヨウ
dokin



 尖ったヒト


その人はどこもかしこも
鋭角的なパーツで
目も眉もきりりとして
鼻は添え木をしたかのよに真っ直ぐで
手も拳の骨がシャープすぎるほど
はっきりときれいに見えた
服を着てても細すぎる線が
その人そのものを表しているようだった
駅で別れる時軽く手を握った
握手でもなく絡めるようでもなく
第2関節くらいを軽く
一瞬だったけど
夜気で少し冷たくなってる
尖った手がその人らしく思えた
顔はなぜかぼんやりとしか思い出せない
少し前にあるところに一緒に行こうと
話をしていた
その約束は果たせないまま
守ることも無理になったので
一緒に行くことができなくなったと告げた
ひどく頭が痛かった
胸の痛みが頭にがんがん響いてるようだった


2004年04月20日(火)
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