突然の出来事 - 2002年01月18日(金) お昼頃、電話が鳴った。 「○○病院ですけど、お母さんの入院が決まりました。 ○○先生(主治医)が、話があるらしいので、病院に来てください。」 僕が高校3年の春、親は初めて入院した。 その後は入退院を繰り返して、今回4度目の入院。 今回も見事センター一ヶ月前という絶妙な時期に入院してくれた。 予備校を切り上げ、実家へ向かう。 病院で寝ていた親はひどく顔色が悪く、ぐったりしていた。 主治医は「来るべき時が来た」とだけ僕に言って、それ以上あまり話したがらなかった。 そして、「退院できないだろう」と力のない言葉を発した。 いつか、この時が来ることは分かっていた。 僕が高3の時(つまり最初)の入院のときに、親の余命についてはある程度宣告され、 その後、転移したときはもう残された時間はないのだと言われた。 主治医の呼び出しを食らうたびに僕は時間を作り、約束の時間に病院に赴き、主治医と一対一でむきあって、意味の分からない医学の説明を受けながら、最後には「一人でがんばって生きていくしかない。」と言われるのだ。 それが12/19に起きた。 それから、僕は実家にいることにした。 銀行に行き病院の入院費をおろすのは僕しかいないし、親の会社にあいさつにいくのも僕しかいないし、毎日洗濯物を持ち帰り持っていくのも僕しかいないし、親のナプキンを買うのも僕しかいないのだ。 そして僕は親の世話以外のことができなくなった。 勉強は手につかないし、TVを見てもおもしろくないし、TVゲームもやる気がおきない。 明日はセンター試験であるはずなのに、全然勉強してないし、 一ヶ月前にあった根拠のない自信はどこかへ行ってしまって、 底の見えない不安だけが僕をとりまいている。 一ヶ月前に戻って、親のことを完璧に頭から排除して、 この一人暮らしの家で勉強できていたら、きっともっと点がとれる力があっただろう。と馬鹿なことを考えながら、 今日は明日へ向け、一人この部屋で最後の勉強をする気なのです。 ここ一ヶ月考えたことは、「生と死」「宗教」「親と子」・・・そんなところだ。 ...
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