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Hong Kong Life現在篇
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2010年01月31日(日)
無料に対する考えの違い

←旧正月の香港島イルミネーション

金曜日のことですが、築50数年の5回建てのビルが突然崩れたというニュースがありました。
日本のYahooニュースでも報道されてましたね。
普通に人が住んでて、残念ながら逃げ遅れた数人が亡くなっています。
難を逃れた住民の話では、もともと古くて壁がはがれたりかなりヤバヤバな状態だったらしいけど、朝にドアがちゃんと閉まらなくて、今から考えたらゆがんでいたんだ、とインタビューで答えてた。
こういう時に香港政府はものすごく対応が早くて、被害者の人たちにしばらく住めるように近くの公共施設を開放して、最低限必要な物資や食べ物などすぐに手配。
いろんな団体がお見舞金や物資、食べ物などを差し入れ。
次の日には希望者はすぐに公共住宅に引っ越せるように手配するなど、私から見たら至れり尽くせりだと思います。
でもインタビューを見てると「布団が薄っぺらい」「タオルが足りない」「公共住宅が遠い」「(色々な)手配の要領が悪い」とか文句ばっかり。
なんかねぇ、そりゃ家が突然潰れて気の毒だと思うけど、とりあえず道端で寝なくていいだけマシじゃん、とか思うのは日本人だけなのか。
この無料に対する考えの違いというのは、時々感じます。
例として、会社のAnnual Dinner(忘年会みたいなもの)で、弊社も景気が良かった時はビンゴゲームで色々豪華な賞品を出したりしていたのですが、日本人的には「無料でもらえるものなら何が当たってもラッキー」と思うのが筋だと思うのです。しかし香港人スタッフは「商品が安っぽい」とか「最新モデルのが欲しかった」とか「友達の会社の一位の賞品はこんなにすごい」とか文句言うのよねぇ。
タダの物なんだから文句言わずありがたくもらっときなさい!と思ってしまいます。
あまりにも文句が多いので、去年からは"金券"を賞品にしている弊社です(笑)
あ、但しこの無料なのに文句をいう、のは相手が政府とか会社とか組織の場合なので。香港人が誰に対してもセコく搾取しようとしているわけではないので誤解なきよう。