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Hong Kong Life現在篇
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2009年08月02日(日)
笑の大学

お芝居づいている今日この頃です。香港って文化砂漠とか言われてるけど、この狭い場所でお芝居はレベルが高くとても発展していると思う。
三谷幸喜脚本の「笑いの大学」の広東語版、題名はそのまま「笑の大学(しうじーだいほく)」。日本語版は見たことないです、映画にもなってたのね、知らんかった(2004年/役所広司、稲垣吾郎主演)
お芝居の舞台を香港的にアレンジしてあるのかと思ったら、そのまま日本の設定でした。
パンフレットに『劇中の語彙と社会背景資料』という解説があり、それが結構笑えた。香港人の日本人観が良くわかる。
(意訳)「日本人の話は一般に比較的間接的で裏に含みがある、なぜなら彼らは話の中で自分の言葉が相手を傷つけるような言い回しを避けたがるからだ。したがって日本人は基本的に"No"或いは怒りの言葉を口にしない。(中略)日本人は人の家を訪問する時に贈り物を持参する以外に、頼み事をしたりお世話になった時にも贈り物をするのが一般常識である。その地方の名産品や食べ物を贈り物にするのが最も典型的な選択である。彼らは贈り物をした後にお返しを期待することも有るが、そのお返しは必ずしも物であるとは限らない。相手が仕事等で自分に便宜を図ってくれることがお返しとなることもある。(後略)」
お芝居は1940年の戦争間近、ある劇団の脚本が検閲されるという場面が繰り返される。出てくるのは脚本家と検閲官の二人だけ。最初は、こんな非常時に喜劇の脚本などふざけている!という検閲官が、脚本家とこのシーンは駄目だ、ここを直せ、と何日もやりあっている間に、脚本は前代未聞の名作になっていくという。
いやぁもう爆笑につぐ爆笑でむちゃくちゃ面白かったです!
最後にはちょっとホロッと感動までしてしまった、ブラボー、すばらしい!
日本語版見たくなりましたねぇ〜
最後の挨拶で「今日は日本から特別なお客様が見えてます」と言うのでまさか三谷幸喜本人!?と思ったら、パルコ劇場の社長(?)が見えてたそうです。言葉が分からなくても、こんなにドカンドカン大うけしているのを見たら嬉しいでしょうね。