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Hong Kong Life現在篇
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2008年11月28日(金)
証人

編劇・導演:林超賢
主演:謝霆鋒,張家輝,張靜初,廖啓智,鍾舒漫,苗圃,姜皓文,郭政鴻

指名手配犯人を追跡中の刑事阿飛(謝霆鋒)と新爺(廖啓智)は、カーチェイス中に横から出てきた車と激突事故を起こす。通りがかりの車に乗り換えた犯人に発砲した阿飛は、その車に乗っていた少女を誤って射殺してしまった。
数ヵ月後、死んだ少女の母親高敏(張靜初)にはもう一人娘がいるが、その娘が誘拐されてしまう。犯人は検察官である高敏に、ある証拠物件を隠滅すれば娘は返すと要求してきた。
誘拐実行犯の洪荊(張家輝)は事故で片目が不自由で、半身不随の妻の世話を献身的にしながら、金の為に今回のような汚い仕事を請け負っている。
誘拐に気づいた阿飛は、犯人に気づかれないように単独で捜査を始める。

ストーリーがかなり重いです。謝霆鋒がずっと自分を責めている演技で暗い。
阿飛が母親に罪滅ぼしがしたい気持ちは理解できるが、警察官でありながら規則を無視して単独で犯人を追いかけるのはいかがなものかと。
新爺がその辺上手く諭しながら手を貸しているけども、やはり犯人逮捕のためにはちゃんと手順踏んで捜査すべきだ、と思うんだけどな。

霆鋒は前から俳優としては私はとても買っているのだが、今回はまた一段上の演技を見せてくれました。涙を流すシーンとかマジ泣きで、呼吸がヒックヒックなってるし、すごい感情のエネルギーです。彼は絶対いつか主演男優賞を取るね、まだ若いのでまだまだいい映画にどんどん出て欲しいです。
そして、私的ポインツの張家輝!今回は警察官ではない。片目の誘拐犯、かなり怖い、不気味、、あの目はコンタクト入れてるのかな。死んだ魚の目みたいなメイクは大変だと思うわ。
殺人や誘拐を黙々とこなす姿と、妻の世話をする姿が観客を複雑な気持ちにさせる。普通なら霆鋒や人質を応援するんだけど、つい家輝の肩を持って無事に逃げて〜とか思ってしまった。マジにこれは今度こそ金像奨の最佳男配角取れるかも!いや、とって欲しい!!
そしてもう1人のポインツは智叔こと廖啓智。さすがの余裕の演技、ハラハラさせられる霆鋒を上手くサポートして、彼が画面に出てくるだけで空気が変わる。リアル度がグッと上がるんですね。まさに最高の脇役。でも(役が)怪我ばっかりしてかわいそう(^^;)
アクションやスタントも見ごたえありますが、それぞれの俳優の火花散る演技合戦が私には一番楽しめました。