初日 最新 目次 HOME


Hong Kong Life現在篇
EMI
HOME

2007年03月04日(日)
孫中山記念館/硫黄島からの手紙

元宵(旧暦の1月15日で、お正月の最終日)の今日は朝からなかなか文化的な一日を過ごしました。
まずは昨年中環にオープンしたばかりの孫中山記念館を見学。私は中国近代史にあまり詳しくないのですが、それでも孫中山(孫文)は19世紀末から20世紀初頭に革命を起こして国民党を創設したというくらいは知ってます。日本にも留学してて"中山"という名前は革命当時正体を隠すために日本人の中山さんという偽名を使っていたものらしいです。えー、もっと詳しく知りたい方は自分で調べてください(笑)ちなみに「黄飛鴻」「宗家の三姉妹」とかの映画にも出てきてますね。
この記念館は中環の歴史建築を改築して使われており、建物自体もとても素晴らしいです。
そしてまだできたばかりなので入場には時間制限があり、10時、11時半、、、と90分ごとに入れ替えになってるようなんですが、実際は余程込み合っていなければ時間オーバーしても追い出されることは無いようです(時間制限は多分オープン初期だけ?)私らは11時半から見ましたがさほど込んでなくてゆっくり見れました。ただ、一つ一つの資料をじっくり見たり、書籍資料室やパソコン検索などを利用していたらとても90分では見終わらないです。孫中山が活躍していた当時の香港に関する展示もあり、香港歴史建築好き、中国近代史好きならかなり楽しめる記念館でした。入場料たった10ドルなので(水曜日は無料!)興味のある方是非ご覧ください。

アカデミー賞ノミネートの映画も見てきました。
中文題→硫磺島戰書(Letters From Iwo Jima)
導演:Clint Eastwood
主演:渡邊謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童

監督クリント・イーストウッド、プロデュースがスピルバーグとイーストウッド。なのに全編日本語の映画、しかも日本人の立場からの戦争映画。。
どういう描き方をされるのか興味があったけど、さすがは名作を何本も撮っているイーストウッドです。娯楽映画として観客を二時間以上退屈させずに、史実に基づいて"戦争は無益で悲しいもの"と言うメッセージをちゃんと伝えていると思いました。渡邊謙ってもうハリウッド一流俳優のオーラ、貫禄が出てて素晴らしいですねぇ。二宮和也も最初はなんかこの映画には軽い感じがしたけど、だんだん兵隊に見えて来るからたいしたもんだ。
でも香港人にとって「天皇陛下万歳!」と叫んで自決していった人たちはどう映るんだろう。理解しがたいでしょうねぇ、日本人の私でさえ当時の歴史を知っていても理解できないもの。これは日本人にぜひて欲しい映画です。

孫中山記念館の建物写真(展示物は撮影禁止)

バルコニー


床のタイルも歴史を感じる


階段、4階まで吹き抜けになっている