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Hong Kong Life現在篇
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2004年11月07日(日)
旋轉270°/演後座談会

昨日あんまり分らんかったお芝居の二回目を見てきました。
今日は昨日と違って雪が解けるみたいにかなり色々理解できました。やっぱり結末が分ってて、そこに向かって進んでいく話を追いかけるのは見る角度が変わってどこに重点を置いてみればいいのか分るからでしょう。言葉の壁はもちろんあるけど分るかどうかはやはり個人の感性の問題なのだなぁと。そして理解度が深まってつくづく張達明ってひとは天才だなぁと思ったのでした。

[あらすじ]
七幕でそれぞれ別々の、でもどこかで重なっているストーリーが展開していく。
今この瞬間は夢か現実か・・・精神分裂の影帝が第二の人格に乗っ取られていく・・・自分の作品の中に入ってしまった作家・・・人生の終わりは再生でもある・・・etc
日常のささいな話を積み重ねることによって人生とは繰り返しの連続だと語っている。醒めない夢はないし死なない人はいない、だからこそこの一瞬を大切にしていくべきだと。新しい命は何人もの力と影響により生まれ、人は永遠に輪廻転生していく・・・

あぁ、あらすじ書いてても全然なんのことか分らんですね(笑)とりあえず全編に抽象的なので、私の文章力ではあらすじも書けません(^^;)
ちなみにこのタイトルは"BBが生まれる時に母体で270度回転して出てくる"ということなんだそうです。

今日はマチネの上演後に監督(達Ming)と監製(毛俊輝)の座談会がありさらに色々と謎もわかりました。
テレビや映画で面白いことを言って観客を笑わせてる達Mingからは想像しにくい抽象的で実験的なお芝居で「死」も題材の一つなのははっきり言って必ずしもみんなが楽しめるとは限らない。でもそんな芝居をやる機会を与えてもらって見に来る観客がいてとても嬉しいと。
そしてこのお芝居を見たあと観客がなにかに"覚醒"して転職しようとか旅行しようとか人生に"変化"をもたらすきっかけになれば成功だと思うと。
最後にBBの誕生が語られるのだけど、それは人の再生を代表してるだけ。自分の子供も太太と二人だけで産んだのでなく、お爺さんお婆さんの遺伝子も受け継ぐし、生まれてから育っていく間に色んな人からたくさんの知識も得ていく。そういう意味で一人のBBは何人ものひとから生まれて来ると言えるとのこと。

うーん、こうやって書いてたらますますどんな芝居かわからんですね(^^;)でも私は少なくともとても感動しました。
仕事が大変でも、いやな事があってもそれは永遠には絶対続かないことだし、醒めない夢はないし、いつかは私も死ぬんだし。でもそれは又新しい生命の始まりでもあるし、私も新しい生命にきっとどこかで影響してるんだと思うし^^
今を大切に、まわりの人を大切にしなきゃなぁと思ったのでした。

座談会のあとパンフにサインもらってお話もできたんですが、当然のようにどれくらい理解できた?って聞かれた(笑)「七割くらいかな〜でも達Mingが何を言いたいかは分ったつもり」と言っときました。(見栄っ張り ^^;)
そしてこんな壮大なこと思いついて、それを体現できるなんてやっぱりこの人天才!と思いました。
こんないい作品見られて達Mingのファンでよかったなぁ〜とつくづく思います^^

文化中心向かいの半島酒店