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oOO ・・・・・
2003年07月16日(水)
ヤフーニュースで。こんな記事が。 ・・・この話題、日記に書くのを避けていたんですけども。
不覚にも涙が滲んだ。 教育学部生の片隅にいるものとして、この先生の一言はぐさっときた。
「今まで僕らは、何を教えてきたつもりだったのだろう。 助けてあげられなくて、本当にごめん」
中学の教師とはいえ、この先生が悪いわけではないし、「ごめん」と いうのも何かおこがましい気もする。
でも、気持ちはよく分かる。 私がもし件の少年を教えていた一教師だとしたら。 きっと同じようなショックを受けただろう。
奇しくも、今日受けてきたテストは「道徳教育論」。
道徳って、何だろう。 教師は何を教えればいいんだろう。 教師はどうやって教えればいいんだろう。 そもそも、教えられることなのだろうか。
命の大切さ?性の重要さ?差別はイケナイコトデス?
抵抗されて、腹が立ってビルの屋上から突き落とした、 ということだそうだが。 上手く書けないボールペンに苛立って放り投げたような、 そんな感覚だったのだろうかと思う。
この2つの境目って、いったい何なんだろう。
いらいらして自転車を蹴ったり、ゴミ箱を蹴ったりする人。 いるよね。どこにでも。 いらいらしてホームレスのおじさんを蹴った。そしたら、 いつのまにかおじさんの息が止まってたって話。 あるよね。たくさん。
この違いが、あなたにははっきり説明できますか?
そこにあるものが「生きている」という実感が彼らにはなかった のだろうか。 薄っぺらいコトバで言っちゃえば『命は大切なんですヨー』ってこと。 私なりの言葉でいえば。 「貴方が同じことをされたらと考えなかったのか」 「貴方とその人は同じ生き物だと、知らなかったのか?」
私の弟は中2と小6です。 件の少年と近い年齢に、いつの間にかなっています。 母も事件を聞いた直後は動揺して、「あの子達がそんなこと しないなんて誰も断言できない」とショックを隠せなかった。
12ってさ。もう、自分の世界があって。 兄弟でもおよそ想像の及ばない、友人関係や社会の中に生きてて。 家族なら気づけたはずだ、なんて言えない。 12はもう、殺人すらも犯せるほど大きいんだよ。
心理学用語や「そういえば子供時代に・・・」とかって 言い訳をつけたいならつければいい。 そんなこと何の役にも立たないか、 下手すりゃ不必要な思い込みを招くだけだから。
ねえ。何の役にも立たないよ。
心なんて。分からないよ。
天国の存在とか、信じちゃうほうです。 そこが明るい場所でありますように。 楽しい場所でありますように。 ・・・もう、恐怖を感じることのない場所でありますように。
彼の冥福を祈ります。
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