日記のような語りのような。

2004年05月13日(木) 君のいるとき<ランディ&?>

部活もない休日の昼間、部屋の掃除や買い物を済ませたランディくんはキッチンに立っていました。
もちろん料理を作るためです。
前までは料理など面倒だと思っていたランディくんですが、一人暮らしを始めてから少しずつ料理をするようになって、だんだんと好きになっていたのです。
一人暮らしを始める前にお母さんに教わった料理の他にも、今ではいくらか自分でも作れるようになりました。
今日は、何かと使いまわしのきく煮物を作ろうと思ったのですけれど。

「……あれ?」

調味料の棚を覗いて、ランディくんは首を傾げました。
醤油が、ほんの少ししか残っていないのです。
流石にこれだけでは煮物は作れないな、と判断したランディくんは、棚の前でしばし悩みました。

「買いに行く……? でも、いるのは全部買ってきたしなぁ……」

今日明日の食事の下準備を済ませておこうと思い、必要なものは全て買い揃えてしまったので、また買い物に出るのは少し面倒な気がします。
かといって、醤油がないと煮物は作れず、考えていた計画が狂ってしまいます。
どうしたものかとしばし考え込んでいたランディくんですが、ふいに頷いて顔を上げました。

「――借りてこよう」

そうと決めたら後は早いランディくんです。
キッチンから室内に戻り、勉強机の上にあるカレンダーを覗きこみます。

「えっと、今日は日曜日だから……」

カレンダーの上に指先を滑らせ、日付と曜日を確認しました。
大丈夫そうだ、と呟いていると、足元にいたセイランが不思議そうに顔を上げます。

「オレ、ちょっと出かけてきますね。すぐ戻ってきますから」

セイランの頭を撫で、ランディくんは部屋を出ます。

そうして、目指す扉の前に立ちました。


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紗月 [MAIL]