日記のような語りのような。

2004年05月08日(土) 君の帰るところ3 <ハボック&?>

素直に謝ったハボックさんに、ムウさんはさらに詰め寄りました。

「そうかやっぱりお前が犯人か!」

犯人ってどうよ、と内心ツッコミを入れてしまったハボックさんでしたが、あえてそれは表に出さず、慌てて弁解します。

「いやそりゃ、ちょっとは踏みそうになりましたけど、別に力は入ってないっスよ」

とりあえずこのままラウを抱えていても埒が明かないと思ったハボックさんは、また「すいません」と呟いてムウさんにラウを返します。
警戒するような手つきでラウを抱きこんだムウさんは、ジト目でハボックさんを見ていました。

「ほら見ろ、苦しそうな顔してるじゃないか」

見てみれば、確かにラウは少しだけむずがるように身体を動かしています。
その原因が、ムウさんの抱き方が悪いのかそれともムウさん自身が嫌なのかはわかりませんが、少なくともムウさんの手に渡ってからのことだろうとハボックさんは思いましたが、騒ぎを大きくするだけのような気がしたのであえて黙ってみます。

「……なんだよその目は。どう責任をとってくれるんだ?」
「いや別に、ていうかちょっと汚れただけなんですから洗えばすぐ元通りになりますって」

疑うような目で見られ、ハボックさんは困ってしまいます。
これはムウさん流のからかいなのでしょうか。
そうであれば問題はほとんどないのですが、本気だったらどうすりゃいいんだこの人、とハボックさんは思わず考えこんでしまいました。


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紗月 [MAIL]