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2006年04月25日(火)  いつか誰かが
うちの会社には、アルバイトの人たちも働いている。アルバイトと言っても学生アルバイトではなく、20代くらいの所謂フリーターの人たちだ。事務の仕事をしている。私もいろんな仕事をお願いしている。

今日、新人の子たちがそのバイトの事務の子に妙な態度をとっているのを見かけた。
なんかちょっと見下したような、なんかちょっと高圧的な態度というか、ちょっとそれが気になった。

でも、こういうことってよくあることだ。
社員の人間がバイトの人間に居丈高な態度をとることはよくある。
それが、雇用形態の力関係の問題なのか、仕事に責任がある社員のプライドからなのか、いろいろ原因はあるだろうけれど、本当に些細なことからでもそういうことが感じられて、それがたまに目に余ることがあるように思う。
もちろん、責任を背負うのは社員だ。バイトでもある程度の責任はあっても最後はぜったい社員の責任の下、彼らは仕事をしている。
でも、会社がバイトという雇用形態の人間を採用して仕事をさせているということは、何らかの理由があって企業のメリットがあるからこそ彼らがいるわけで、私も「外部から来た人間」という雇用契約で働いているからこそ、彼らに居丈高な態度をとることに私は抵抗がある。
極端な言い方かもしれないけど、新卒で入社してきた人からしてみれば、愛社精神というか純粋な社員としての意識があるからこそ、きっと私の感じる抵抗感が理解できないのだろうと思うこともある。

でも、それを新卒の子が如何にも当然のようにとっていい態度なのかどうか。
私はそこが疑問なんですけど、と上司と話しをしていたら、「じゃあ、彼らに話しをしてみたらどう?」ということになって、夜のミーティングに話しをすることになった。

なかなか難しい話をすることになった。
難しい話ではあるけれど、結局、私たちは派遣会社の人間なんだから、自分たちがアルバイトの子を尊重して一緒に働くことが出来なければ、今後、自分が担当するであろう派遣スタッフも尊重して働いてもらうことは出来ないんじゃないか、という話しをした。

私は、正義を振りかざしているだけなんじゃないだろうか。
キレイゴトをただ並べているだけなんじゃないだろうか。
ふと、思った。
新卒の人間にはもっと別の大切なことを学ぶ必要があり、今はこんな話をしている場合じゃないかもしれない。そう思った。
彼らがもっとこういうことを考えるのは、仕事からいろんなことを学んで経験したあと、ずっと先のことなのかもしれない。

だから、今は何のことなのかさっぱりわからなくても、いつかわかってもらえたら私はそれで嬉しい。いつか、ああ、あれはこういうことなのかな、と少しでも覚えてくれていたらそれで嬉しい。

そんな話しをしているミーティングルームで、一番後ろで聞いていたその上司は私と目があってにっこりと笑った。誰かがわかってくれて、誰かが同じように思っていてくれたら。
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