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| 2006年04月08日(土) 三月の出来事 |
| 言いたいことがあったらちゃんと言ってね。 と、私は今にも恋人に言いそうになる。 恋人は随分我慢をしているのじゃないかと、私は彼を疑ってしまう。 疑うということは、その前提に信用があるということなのだろうか。 信用していたから、疑うのか。何も無い状態でも人は人を疑えるのだろうか。 恋人は、私に我慢をしているのじゃないだろうか。 そう思い当たるのは、私が恋人に我慢をさせているだろうと思うからこそ。 それは私が彼に負い目を感じているからだろう。 私が恋人に応えられなかったから、感じる負い目。 いつか誰かに望まれたとき、私はこんな気持ちを感じながら恋人と付き合っていかなければいけないことを想像できなかった。誰かに望まれたとき、自分は一体どう応えればいいのだろうという怯えにも似た気持ちや、焦燥感や、義務感を私は思っていたけれど、その先にあることを、私はきちんと想像していなかった。 言いたいことがあるなら。 でも、もしかしたら、もう恋人は私にかける言葉を持たないかもしれない。 ふと、恋人の横顔を見て何を考えているのと思う。 ふと、恋人は私を見つめて同じことを訊ねているのかもしれない。 ただ、お互い、それを言葉に出さずに、言葉に出来ずに。 ただ、苦しいだけである。 |
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