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| 2006年03月07日(火) もちこたえる |
| 私が笑えば恋人も笑う。 だけど、私はあまり恋人の目が見られない。 私が視線を外すと恋人は俯く。 私がしゃべらないと恋人も話すのをやめる。 それはあまりにも悲しいので、私は一生懸命笑顔をつくろうとして笑った。 そうしたら、恋人も笑った。 ほら、初対面で会った人がムッツリ怒ったような顔だったら、誰だって無意識に不安な気持ちになるでしょう。相手が笑顔だったら、みんな無意識に笑顔になるものだ。 それと一緒。 だから、私はにっこりと笑いかけて、恋人もほんわりと笑った。 テレビも電気も消してベッドにもぐったとき、僕は持ちこたえるよ、と彼は言った。 僕は、もうどこまでも落ち込むようなことはやめて、どうにかここで持ちこたえてみせるよと言った。 だけど、私はまだ恋人の目をあまり見ることは出来ない。 部屋のどこかがみしっといって、風が窓をたたいた。 私は一生懸命暗闇の中で笑顔をつくってみたけど、彼がそれに応えて笑ってくれたかはわからない。 |
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