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| 2006年01月18日(水) ネオンのゼリー |
| 鉄塔のガイコツ ネオンのゼリー ああ、知ってるよこの景色。まさにGOING UNDER GROUNDが歌っていた景色じゃないかと、私は営業帰りの真っ暗な道の真ん中で思った。 周りには誰も居なくて、坂道のてっぺんで私は街を見下ろした。 ずーっと向こうに、青や緑やオレンジのまあるい灯りがキラキラ光っていて、すぐ近くに電線がたくさん繋がった背の高い鉄塔が、太陽が残していった青い光に照らされて、痩せっぽちのガイコツみたいに見えた。手を大きく広げて、いつか私に覆いかぶさってきそうなくらい高くて細い鉄塔。 あそこにどこかの工場から生えた長い煙突の影が見えていて、時々オレンジの炎をあげている。炎は誰かの呼吸のように、リズム良く空に向かって細長く延びたかと思うと、ひゅっと煙突の中に吸い込まれ、また細長く伸びる。カンカンカンと鉄を打つ音が聞こえる。心地いい音だと思った。 私は上から覆いかぶさりそうな鉄塔を気にしながら、ひんやりと冷たい気持ちいい夕方の空気を吸い込んだ。それにあわせて、オレンジの細長い炎が煙突から吐き出された。 辺りが真っ暗すぎて、私はまるで宙にフワフワ浮いているかのような錯覚がした。 フワフワしていると、ネオンがまるでゼリーのように思えてくる。 指で押すと、ぽよんって弾き返されそうな真ん丸いネオン。 空を飛んでいるような、水中に浮いているような、なんだか変な気分になってきた。 山裾の淡い青い光が、じっと見つめているとどんどん黒に浸食されていっている。 冬の風がぴゅーぴゅー吹いて、私のコートの裾は何かの生き物みたいにぱたぱた足を打った。 オレンジ空から夜に変わる一瞬、濃い青い色が地平線に吸い込まれる時間がとても似合う歌だと思う。宙に浮いて、遠くの街の景色を見下ろしているようなそんな風景が浮かんでくる。 ああそうだ、だからあれは「トワイライト」という曲だった。 |
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