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2006年01月12日(木)  さようならと言える幸運
さようなら、ねえさようなら。

さようならと言える機会があるだけでも幸運に思ったほうがいい。
そもそもお別れとは、お別れのその瞬間にはこれが最後だとは意識できないものだと、私は思う。
いつの間にか、別れはやってきて、いつの間にか、誰かをどこか遠くへ連れてってしまう。

さようならと言う勇気を持つ必要はないと思う。
さようならと言って、それが最後の別れになった例などない。
さようならと言う間もないまま、黙って別れはやって来てしまった。
ふと気づくと、あああれがあの瞬間があの電話が、私たちの最後だったんだと気づくものだ。

そんな別れが出来ることを、私は幸運におもう。
目を見て、さようならなど私は言えない。
言うにはあまりに酷だと思う。

さようなら、ねえさようなら。
心の中でそう囁いているうちは、私たちにはまだ本当の別れは来ない。
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