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2005年11月04日(金)  大人の嗜み方
イチノクラ。イチノクラ。

と、ずっと友人が私の耳元でそう囁きながら、私のコップにお酒を注いでいた。
別の友人は、ずっとウーロンハイを飲んでいた。
もうひとりの友人は、たぶんビールかイチノクラを飲んでいて、「とにかく一升瓶持って来てあげて」と、一生懸命店員に向かって叫んでいたのだ。

そうやって何時間飲んでいたかというと、お店もかえずに4時間は座っていて、ここは西池袋なので終電の時間を気にする必要もない。

イチノクライチノクラ。と友人はずっと呟いている。

仲のいい友人と飲むのはいいけど、とくに話す話題もなく、だけど酔っ払っているとどうでもいい話題でも、何が可笑しいのかはわからないままゲラゲラ笑っていたりする。
イチノクラ以外も飲みたいと思っていたけど、やけに隣の友人がイチノクラを気に入っている様子なので、そればかり飲んでいた。水みたいな味しかしなくなった。

0時になって、私たちは5時間飲んでいることになる。そろそろ眠くなってきたので帰ることにした。
際限なく飲んでいると、誰かが吐く。真っ暗な夜道の道端で、苦しそうに呻いている友人を、10メートルくらい離れた場所で「がんばれ!がんばれ!」と応援してあげる。「吐いたら楽になるから!」といって応援してあげるのが、私たちの常で、友人が吐き終わったら、どこでもいいからまた居酒屋に入って吐いた分だけ飲むという罰ゲームをする。
吐いたら罰ゲーム、ということが、酔っ払った頭では面白い。

どうやって家に帰ったかはまったくもって不明で、それでも気づいたらベッドでうつ伏せになっているので、どうやら無事に帰れたのだと頭で理解する。
実は、今日ばかりは私も吐きそうだった。吐くかも?と3回くらい思ったけど、友人の吐いている姿を見ていると、途端に面白くなって気持ち悪さがなくなる。
翌日、二日酔いにもならず、もうちょっとこう、大人のお酒の嗜み方をするべきだと思うけど、それが一体どんなものなのかはよくわからない。それでもわかることは、私はたぶんザルなのだということだ。
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