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| 2005年05月08日(日) 80円で終わった恋 |
| 社会人になりたての頃、仕事が終わって男の人と食事に行った。 渋谷で待ち合わせをして、タクシーに乗って青山に行った。 短いタクシーの車内で私たちは楽しく言葉を交わしたけれど、 運転手さんが曲がるべき角を飛ばしてしまった途端、一緒にいた男性は運転手を罵倒した。運転手は何度も謝ってUターンも出来ない場所を無理やりUターンして、元の場所に戻り、元々曲がるはずだった交差点を右折した。 660円で結構ですと、運転手が言ったときのメーターは740円だったけど、当然だと男性は言って、340円のお釣りをひったくる様に受け取り、舌打ちをして車をおりた。 私は、さっさとこの場から帰ろうと思った。 その男の人を一瞬で大嫌いになれてしまった。 実際、帰った。 優しくない男性が嫌いだと言いたいわけじゃない。 ケチな男が嫌いだと言いたいわけでもない。 心が狭い人が嫌いなのだ。 ということを、女友達に言ったら、あんたこそ心が狭い、と言った。 好かれたくて努力をすることは可愛いことだと思う。 だけど、私以外の人間に接する相手のことも見ているはずなのに。 私の前でこんなことをやって、振り返ってにっこり笑顔を振り撒かれても、私はその人を好きになれるはずがないのに、どうしてそれがわからないんだろう。 それが不思議だし、バカバカしいとも思った。 80円くらいどうでもいいじゃん。 道を間違えただけ、どうでもいいじゃん。 ちゃんと目的のお店の前で降ろしてくれたんだから、別にいいじゃん。 愛想振りまいて、ありがとうくらい言って車を降りれないものかしら。 それくらいのこと、どうして出来ないのかしら。 とにかく、心が狭いヤツは大嫌いだ。 いちいち強気なヤツは、とにかく大嫌いだ。 |
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