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2005年01月24日(月)  甘く甘く
セックスをするとき、首の周りから熱くなる。
おろした髪の毛が、熱と匂いを閉じ込めるように首の周りを覆っている。
横になったり起き上がったりするたびに髪の毛が揺れ、自分でも何かの匂いがするのを感じる。

首からじんわりと熱が伝わってトレーナーの中がじんわりと暑くなってくる。
鎖骨にあたる恋人の頬も熱い。
背骨が折れてしまうかと思うほどきつく抱きしめられるのに、歯を食いしばって堪える。
その隙に、そっと恋人の首の辺りもかいでみる。
とても甘い匂いがする。
小さな子供がべたべたと口の周りを汚したときの匂いみたいに、甘い香りがする。

お互い、どんな匂いがするかかぎあってみたけれど、お互いのそれが同じ匂いなのかどうかはよくわからない。恋人の首筋からも私の首筋からも香りが立ち昇る、その様子がふと見えてくるような気がした。その匂いがセックスのときに発する人間独特のものなのだとしたら、それが甘美な香りであることは、その匂いそのものがセックスの象徴なのだろうと思った。

暗がりの部屋でテーブルに足の小指をぶつけた恋人が、指を握り締めて痛さに転げまわっていた。その姿があまりにも可笑しくて、げらげらと私は笑う。

今はまだ、片時も離れていたくないと思う。

目を瞑ってするセックスなら、相手が誰であろうがどうでもいいかもしれない。
目を開いて匂いを確かめながらするのなら、それは誰でもいいわけがない。
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