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| 2004年12月05日(日) ジャケットを握り締める小さな手 |
| 日曜日。 目が覚めたら午後1時だった。 たっぷり眠って目を覚ましたら、天気がとても良かったので洗濯機をまわした。 顔を洗って眉毛をかいてまつ毛をカールしたら、服を着替えて、洗濯物を干して、リップクリームをぬって外に出かけた。 バスに乗って文庫本をひらいた。ジャケットがいらないほど暖かい。キリンジの歌を静かに口ずさんでバスの揺れに身を任せる。 異母兄の家で用事をすませて、またバスに乗る。ドトールでコーヒーを飲んで本屋に行った。 外国人の男とその息子。 探している本が見つからないようで、取り寄せの申し込み用紙を書くように店員に言われている。「日本語ですか?」と父親がたずねたら、「ええ、日本語ですよ」と店員が答えた。 「ちょっと手伝ってもらえませんか」と彼は聞いた。 店員たちは薄く微笑んで、「かまいませんよ」とひとりの店員が彼とカウンターに向って腰掛けた。彼の子供は不安そうな顔で父親のジャケットを握り締めている。 部屋に戻ってまた本の続きを読んだ。 外が暗くなってきたので電気をつけて、また本を読んだ。 テレビもつけずCDもかけず、私は本を読む。 気づくと周りは静かで、この世に誰も居ない気がした。 パソコンを立ち上げると、メールが届いていた。 私は、恋人が出張の荷造りをしている横で、本を読んでいた。 彼の見ていないうちに、自分のお気に入りのCDをそっと荷物の間に滑り込ませた。 そのお礼のメールが届いていた。 彼が遠い異国で困ったとき、誰か助けてくれる人がいてくれればいいと思う。 |
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