days
2004年09月28日(火)  顔の見えない夢
よくあなたの夢を見ます。
半月に一回くらいでしょうか。
夢から覚めて体を起こしたあと、もっと夢の余韻に浸っていたくてじっとしたまま動けないことがあります。そして、目が覚めたその瞬間は、悲しいくらい胸が痛みます。

不思議なのは、あなたの顔がはっきりと見えないことです。
声もはっきりと聞こえないのです。
テレパシーのようにあなたの言葉は、すっと私の胸に響くけれど、声そのものは聞こえない。同じように、あなたの顔はただの記号のように当然としてそこにあるだけで、唇の端をあげて笑う表情や潤むその瞳を見ることは出来ないのです。
あなたそのものを見ることが出来ないのに、私はあなたが間違いなくそこにいるんだと感じている。
それがとても不思議です。
そうやってあなたは私の夢に出て、現実とまったく同じように私を悲しくさせて去っていくのです。朝になれば、もうあなたの存在を感じることは出来なくなってしまう。

あなたの顔が見えないのは、きっと私があなたの顔を忘れてしまっているからでしょう。声を聞けないのは、もうあなたの声音を忘れてしまっているからでしょう。
それはとても悲しい事実です。


あなたは私を女性として見なくなってしまった。
あなたは私を嫌悪した。
私はそうなってしまった現実に目を背けたくて、せめて夢の中でもあなたの存在を感じ、謝りたくて元に戻って欲しいと必死に取り繕う夢なのです。どうすることも出来ないとわかっているからこそ、私は夢の中でさえ、顔の見えない遠い存在のあなたを求めているのです。
とても悲しい事実です。
Will / Menu / Past