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| 2004年09月17日(金) 水面下の攻防 |
| 自己主張するということはある意味では標的になりやすい立場にあると言えるだろう。主張したければ味方をつくれば良いのかもしれない。 水面下で話し合いがもたれる。 誰かがその話し合いを影で支配する。 その「誰か」の主張が、その「誰か」のものとは思われずに 巧みに主張が通るように進んでいく、 謂わば結果の見えた誰かが操作する話し合い。 水面下で行われているそれは、 さわさわと水の表面を揺らしては話し合いの外側まで波紋を広げている。 その波紋に気づく人もいれば気づかない人もいる。 それほど小さな波紋ではあるけれど。 私はその輪には入らない。 入りたくもない。 傍観者になりたいのではない。しかしもちろん、当事者になるつもりもない。 私は私。 そんな話し合いは私のポリシーではない、というのがその理由。 この状況の中で私は何が出来るだろう。 多方面から情報を集める。 誰がどんな風にそれを見てどんな風に感じたか。 人それぞれの様々な意見があったほうが、真実は見えやすい。 多角形の中に放り込まれた光は、やがて一点に集中して色濃く事実だけを照らすから。 私はまだこの時点では自分の主張を持たない。 多方面の意見や情報を聞き終えたあとに自分自身を決める。 あくまでもニュートラルに。 私は企む。 その企みが私の主張。 ぼんやりと仕事をしながら頭の仲であれこれと考えを巡らせる。 不正だと思われるその水面下の話し合いを消滅させるその方法。 そして私は、最後の意見をまとめる正式な会議の場で 計算され尽くした石を、ど真ん中に投げた。 そ知らぬ顔をして、何気なく腕をまわした振りをして。 そして、掌を顔の前で組んで場の雰囲気を窺う。 事態は混乱するか? いや、しない。 「誰か」の主張を自分の主張であると勘違いしてきた人たち。 そう思わされていた人たち。 彼らははたと考える。それぞれにもう一度これまでのことを振り返る。 自分がこれまで主張してきたことは、誰かに左右されてはいなかったか。 主張してきたことは、本当に自分の主張だったか。 もう一度、みんながそれぞれ考える時間。 秒針はチクタクと進む。 そして再び、全員が集まる。 けれどもう、「誰か」の主張は主張として成立しない。 その場はただの意見の交換になり、 純粋な意見のぶつかり合いとなる。 「誰か」は私に視線を投げかける。 影で支配したその人間の目論見は屑になって消えた。 私が消した。 そして私の目論見どおり、 最終的に支配したのは、この私。 最後まで輪の外にいたまま 声高に自己主張をするというリスクも背負わずにいられた、 この私。 遠隔リモート。 主張なき主張。 惑わされる大人たち。 社会でありがちなワンシーンで。 |
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