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| 2004年09月11日(土) 私より先に死なないで |
| 大切な人が亡くなってしまうというドラマを二晩連続やっていて、私はその両方とも見た。 「世界の中心で愛をさけぶ」と「9.11」というやつだ。 亡くなった理由が、事故であれ事件であれ病気であれ、亡くなった人はずっと心の中で生きつづけるという。そして、残されたものたちは、亡くなった人との思い出を胸に、再生していく。 どんな死に方でも、私は自分の大切な人より先に死にたいと思う。 死に際を看取られたいというわけではなく、大切な誰かのいない世界で生きていくのが嫌だから。遠く離れてしまっても、生きてさえいてくれるだろうと、どこかで暮らしているだろうと思えば、私は別れの淋しさを少しだけでも和らげられる気がする。 とても大きな力が私の大切な人の命を奪い去るなら、私は、私もたぶんきっと生きていけない。再生などしたくない。再生する姿が美しいから、それは本になりドラマになるのだろうけれど、私が同感できるのは、大切な人を失った場面までで、それ以降の前向きに生きていこうとする姿には、私は少しも同感できない。 大切な人が亡くなることはとても空虚だ。すべてが無意味になる。 そんな喪失感をも乗り越える強い意志が、果たして本当に人間の中にあるのだろうか。 私はきっと、失ったことがないから、その真実がわからないのかもしれない。 とても大切な人を、本当の意味で失ったことがないから。 私より先に死なないでねと、恋人に言う。 恋人は、私を見て静かに笑う。 そんな今があって、だからこそ私は大切な人を失うことに、自信がない。 |
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