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| 2004年09月02日(木) 父のエロ本を見つけてしまうの巻 |
| 最近、本棚が満室になってきました。 どんなに工夫をして縦にしたり横にしたりして本を整理しても、とてもじゃないけど入りきらない数になってしまったので、仕方なく床に並べて置くことにしました。なので、ここ最近は本を買うのではなく、買った本を読み直すことにしています。 うちの実家の本棚には歴史全集とか、文学全集という本がたくさんあります。誰が買ったかなんのために買ったか知りませんけど。私に読ませるために父と母が買ったのなら、私はその期待に背いていることになります。だって、夏休みの宿題の「歴史研究」のときに、その全集を開いて文章をそのまま写し、先生に「よくここまで調べましたね」と褒められるという時ぐらいしかその本を手にしたことがなかったのですから。 話は変わりますが、小学生のころ、私は作文とか感想文でいっぱい褒められてよく賞状をもらっていました。感想文コンクールみたいなのによく入賞していたのです。でも、かといって私は子供のころはまったく本を読まない子だったので、どうやって感想文を書いていたのかというと、まず触りの3ページと最後の3ページぐらいを読んであとは自分でストーリーを妄想したりとか、触りの3ページぐらいの感想をちょこっと書いて、あとはそんな感想に関連付けた自分のことばかり書き並べて原稿用紙の枚数を稼いでいたという、素晴らしいほどに子供らしさからはかけ離れたずる賢さを働かせていたのです。母は、そういう私の感想文の書き方を知っているので、「本は読んだの?」と私に詰問をして「読んだよ」と嘘を言う私に「じゃあ、ストーリーを言ってみなさいよ」とよく迫っていました。 それでも、賞状なんかをもらえたぐらいなので、私の妄想は子供のころからやばいぐらい膨らんでいたのです。自分のことながらなんだか感心してしまいます。馬鹿な子だったなぁと。 母は、向田邦子やシドニィシェルダンを読んでいました。読書家というほどではないけれど、私が実家にいたころは、ごくたまに母が本を読んでいる姿を見かけたものです。 父は、新聞しか読みません。家で父が本を読んでいるのを見かけたことはありません。だいたい、父はちょっとしたオタクです。なにオタクかというと、地理オタクというか社会科オタクなのです。地図が大好きで、そう言えば48都道府県の全集を買ってきて、(その本には各県の地理や歴史や文化や出身有名人のことなどを書いたヤツだったのだけど)私に読み聞かせていました。時間があれば地図を眺めていました。自分はたいして旅行に出かけるわけでもないのに、行ったことのない土地のことでさえかなり詳しいのです。 そういえば、先日、恋人の家に行ったときアダルトDVDを見つけました。というか、持っていることは知っていました。彼の引っ越しの手伝いをしたときにその存在に気づき、そういえばあのエロイDVDはどこにしまったのかなあと思っていたら、CDの収納ボックスの奥の奥に隠されていたのを、先日見つけたのです。 で、実は私が高校生くらいのとき、父から何かを拝借しようと父の仕事部屋で探しものをしていたら、引き出しから雑誌を見つけたことがあります。週刊雑誌だったのですが、ああいう雑誌って巻頭にちょっとしたグラビアのお姉さんとかちょっと脱いでるお姉さんとかが載っているときがありますよね。へぇー、お父さんはこういうの見て喜んでるのかなぁ、まあ男だもんなぁというくらいしか私はそのとき思わなかったのだけど、もっと奥のほうを見てみると、かなりエロイお姉さんの写真集が出てきて、かなり素っ裸な様子だったので、私は人知れずかなりのショックを受け父の部屋をあとにし、その後父の顔はもちろん、母の顔さえまともに見れず、ひとり悶々と考え込んでしまったことがあります。 まだ、週刊誌のエロイ写真なら許す。他の記事を読みたくて買っただけなのかもしれないし、でもちょっと写真集はあまりにもその写真集を買った父の目的が明確に想像され、なんだか複雑な気分になったのです。 でも、父だって男なわけで。 父だってエロなものを見たいときだってあるだろうし。 たとえば、父だって自慰行為なんてしているのかもしれない。 あー、うん。するだろう、だって男なんだし。 よし、ここはひとつ娘として寛容になろうじゃないか。寛容にね。 これは、たぶん一人娘の私と父とのあいだにおかれた試練なのだよ。 娘が父を乗り越えて、他の男性と愛し合うには、こういった「父の性」という試練を乗り越えていかなきゃいけないんだよ、たぶん。たぶん、そう。ぜったいに、そう。 だからお父さん、私は寛容になります。 お父さんがエロ本を見ようと、アダルトビデオを見ようと、私はお父さんを軽蔑しません。 お父さんを汚いものだとは思いません。 逆に、お父さんが仕事部屋にこっそりエロ本を隠していたことを、何かしら“かわいらしい”とさえ思うことにします。意地らしいじゃないですか。私の父は。だって、こっそりと仕事部屋に隠しているんですよ。堂々とリビングのテーブルの上に置く無神経さよりも、気恥ずかしさに苛まれながら仕事部屋に隠している父の後ろ姿を思い浮かべると、なんだか意地らしいじゃないですか。 私は、そう思うことにします。そうやって、私はお父さんを乗り越え、いつか立派な男性と巡り合い、そしていつか結婚します。お父さんを早く安心させてあげるからね。 などと、高校生のころ父のエロ本を見つけて、そんな妄想をしたことを思い出した。 恋人が隠していたアダルトDVDを見ながら、思い出した。 ぜったい、私の結婚などまだまだ先だと思ったけどね。 |
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