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2004年08月06日(金)  涙
私は本当によく泣く。本当によく泣く人間なのです。
泣く姿がもっとも似合わないと周りの人間に思われれば思われるほど、気持ちは悲しみとか辛さとか悔しさに耐える。それでも堪えた涙はふと気を緩めた隙に溢れ出る。

好きな人がいると、ただその人に恋をする気持ちだけで涙が出る。
この人が好きなんだと、私はなんどもその気持ちをかみ締めて涙を流す。
仕事で起きた悔しかった出来事が、暗い部屋の中で思い出されて、そのとき我慢した気持ちをいま解き放す。そしてまた涙が出る。

人前では泣きたくない。負けず嫌いな気持ちが悔しさを堪えさせてくれるけれど、恋人の前では素直すぎるほどすんなりと涙が出る。私はこの人の前ではなにも我慢したくない。

すすり泣く。
さめざめと泣く。
声をあげて泣く。
声も出ず泣く。
知らぬ間に泣く。
夢を見ながら泣く。

恋人は困った顔をする。
笑いながら涙を拭く。
悲しそうな顔で抱きしめる。
放っておく。
背を向ける。
髪を撫でてじっと見つめる。
背中をさすってティッシュをとってくれる。
手を握ってくれる。

私たちは、いろんなシーンで慰めあい、いさめ合い、解放しあって、結局は涙が鳴り止んだあとの静けさに一緒に耳を澄ます。しんと鳴る部屋の中で私たちはじっと何かについて考え、そっと寄り添う。彼が酷い人だから私が泣くのではなく、ケンカをしたから泣くのではなく、もっと抽象的な悲しさに私たちは身を沈めることもある。

泣くことで私は私の中に何かの決着をつけることが出来るし、私は何かを見つけることもある。彼は私が泣くことで、一体何を得るんだろう。若しくは何を失うんだろう。少なくとも彼は、私が泣くことを嫌がらず、泣くことで私が何かを昇華させたり、何かの方をつける方法であると知っている。自分を責めたりはしないし、私を責めたりはしない。

泣かせてくれる胸があるのであれば、たとえそれが私の我侭であっても、永遠に甘えていたいと思う。ずっと甘えていたいと思う。
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