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2004年08月04日(水)  薄い眠りの中で
「どうも」と開口一番、異母兄は言った。
どうも、と私も返す。とても久しぶりに兄に会った。久しぶりと言っても2ヶ月ぶりくらいだろうけれど、私たちがそれほど会わない期間をおくことは、とても珍しい。

恋人と兄の家に遊びに行った。
私は、最近どうしようもなく眠いことが多くて、そのときもソファーに横になってこっくりこっくりとやっていた。兄の声と恋人の声が遠くで聞こえる。
不思議な感覚がした。兄と私の恋人が私を抜きにして話をしていることが。

兄は兄なんだけれど、私は兄と一緒に過ごす時間がまだ短いためか、ふとただの異性の人間にしか思えないことが多い。異性の知り合いの中で兄は、私にとって大切で特別な存在だ。その思いそのものが“兄”という感覚なのか、私にはよくわからない。

ふたりが何を話しているのかもう聞こえない。私は薄い睡眠の中を彷徨っているからだ。それでも、心地よいと思った。兄のようで兄でない男性と私にとって恋しいと思える男性が、私の眠っている最中に仲を深めている。
それが私には、嬉しくもあり不可思議でもあった。
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