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2004年06月04日(金)  開放の夜
私たちは、CMの真似をしてグラスを高く持ち上げると歓喜のダンスを踊る。
グラスには真っ白い泡がぷるぷると揺れている。気泡が泡の層を通り抜けて外気に弾ける音が聞こえてきそうだ。

私たちは、今週の仕事が終わったことを祝福しあう。
無事に仕事が終わり、お互いの労をねぎらうようにダンスを舞う。
鼻の下にぺったりとビールの泡をつけ、舌でそれをすくいながら踊る。

私たちは、シャワーで濡れた体や髪の毛も拭かず、窓を開け広げ外の涼しい風を耳の下で感じる。さっぱりと一枚の皮を脱ぎ捨てた気分で、張り詰めていたものすべてを解放する。
笑ったときに出来る彼の目尻の皺が愛らしく思える。彼のすべてが愛らしく思える。

今度はベルギーのビールを買ってみようかとか、もっとかっこいいグラスを買い揃えようとか、ダンスに疲れたらソファーに寝転んで、ローリン・ヒルを聴きながらそんな他愛のない話しをする。
ローリン・ヒルの歌声に私はずっと憧れている。 cry for me,cry for me. 私は口ずさむ。


きっともうすぐ、眠りが私たちを連れて行ってしまうだろう。
そんなふうに私たちは週末の夜を楽しむ。
そんなふうに金曜日の夜はふけていく。
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