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2004年06月02日(水)  価値とバランス
世の中のすべての出来事を、私には把握することは出来ない。どんな出来事もどんな人物もすべて納得して理解できるとは限らない。まだ長くは生きてはいないが、多少なりとも経験した知恵が私にはある。その知恵を有効に使ったとしても、納得できないことや信じがたいことは私の予想の範囲をいとも簡単に超えていってしまう。

つまり私は、すべてを見渡せるほど長けた人間でもなく、すべてを理解して納得できるほど殊勝な人間でもない。世の中の人を裸にすればみんなそうだろう。私もあなたも。


私の視野は、世の中の360度に比べたら遥かに狭い。たかだか30度ほどかもしれないし、5度ほどかもしれない。でももしかしたら90度は見渡せているかもしれない。周囲を把握できない以上、自分の視野がどれほどのものかさえ、自分にはわからない。
そして、私が見えている範囲の、その真裏。その部分を見渡している人間もこの世には必ずいるだろう。私が考える、私が価値する、私の経験する、その真逆の考えや価値や感情を持つ人間もいるだろう。
その真裏にいる人間も、また真の価値であり真の意味なのだと思う。

私が見ているものは青色であるとする。
けれど、赤色に見えるものもいえれば、黄色に見えるものもいる。
私がどれだけ青色に見えると主張したとしても、それが黄色や赤に見える彼らにとっては、それもまた彼らなりに正当なものなのだ。だからと言って平行線の議論を好むわけではない。平行線のまま議論を終わらせる気もない。ただ、なぜそれが赤に見えて黄色に見えるのか、私はそれをとても知りたいと思う。そういう興味や好奇心は持ち合わせているつもりだ。


裏もまた真なり。
そんな考えを持つことで自分のバランスを保っていきたい。
反対側にいる人間に耳を傾けながら自分の世界を模索していきたい。自分の価値だけで判断していくことは私にはまだ早い。自分の世界を完成させるにはまだ早い。
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