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2004年06月01日(火)  君の名は
恋人の名前は「シュンスケ」 なかなかイマドキの名前である。
ちなみに言うと、私に男の子が生まれたら「シュンペイ」にしようと思っている。「シュン君」という響きがなんとも愛らしく思える上に「ペイ」ってつくと結構なやんちゃっぽさが窺えそうなイメージがする。
「俊平くん」かわいいー。

で、うちの「シュンスケくん」の話し。私は彼を呼ぶとき様々な応用を使う。恋人のマンネリは呼び方に顕著にあらわれる。「オイ」とか「ねぇ」とかで呼びだしたらもう終わり。ふたりのあいだは氷河期に突入してしまうだろう。なので、出来るだけその呼び方を工夫してお互いに飽きさせないようにしようという、隠れた努力なのである。呼び方とは大切である。

俊くん。俊平くん。俊太くん。俊太郎くん。俊斗くん。俊也くん。
呼び方はその時どきの私の気分によって変わる。お互いのマンネリ化を防ぐための努力と言うより、「シュンスケ君」なんて呼び名には長すぎて不適切だし、むしろ私は彼を「俊平クン」と呼びたいのだけれど、それも如何ともしがたいので「俊太クン」や「俊也クン」などと別の呼び名も織り交ぜて誤魔化してみたりする。で、たまに「俊平クン」と呼んでは喜んでいるのである。もちろんこの私が、ひとりで喜んでいるのだけれども。

で、うちの「シュンスケくん」。もちろん、その呼び名に若干の不満はあるものの、最近は私が馴らしつつあるので文句も減ってきた。しかし、大切な場面って恋人同士にはあるよね。あるある。たとえば、うーん、いますぐには思いつかないけれど、ものすごく大切なシーンってあるでしょう。そのときはやっぱりちゃんと呼んであげないと、彼を傷つけてしまうことになるので、そこはもちろん抜かりなく正式な名前で呼んであげる。
「シュン……。うーんと?」
と、私はとうとうバリエーション溢れる呼び名で呼びすぎたがために彼の正式名称をうっかり忘れてしまいました。大切な場面だと言うのにもかかわらず。「俊平」だか「俊輔」だかわかんなくなっちゃったのね。マズイマズイ。

以前、恋人の名前を前の恋人の名前で呼んだことがあった。
タローくんに向かって、前の恋人「ジロー」くんと呼んでしまったのである。一瞬にしてふたりの周りの空気は凍りつき、私の顔は真っ青になるし彼の顔は泣き顔になった。あれは人生の中で三大ピンチのうちにはいるね。なんだったんだろう、なんで間違えちゃったんだろう。自分でもよくわからない。「ジロー」くんに特別な思い入れがあったとは思えないし、タローくんが嫌だったわけでもないのに、私はとんだミスを犯してしまったのである。タローくんはそのあと、「い、いいよ……、別に気にしてないから」とは言っていたものの、その後何かの拍子でケンカをしたときアノ事件を切り札にして私に「ゴメンナサイ」をさせたのは言うまでもない。恨みは深し。


またまた、うちの「シュンスケくん」の話し。大切な場面に彼の名前を思い出せなくなってしまったアノときは、うまく誤魔化せはしたものの、やばいやばい、私はとっても反省しました。恋人の名前をうっかり忘れてしまうだなんて最大の罪です。よし、もうこれからはちゃんと覚えなければ。「俊平、うん俊平だ。いや違う。俊輔だよね。うん、俊輔。あれ? 本当にこの人の名は俊輔だったかしら? いや、俊平だったかもしれない。あら? まずい、どっちかわかんなくなっちゃった」ということで、彼の名刺を一枚拝借してずっと身に付けていることにしました。それでも忘れそうになるとまずいので、彼が新しく買ってきたトランクスのゴムの裏側に「シュンスケ」と名前を書き込んで練習しました。ああ、学生の頃、暗記物はこうやって何回も書いては覚えたものです。パンツの裏側にびっしり「シュンスケ」と書き込んで私はやっと彼の名を覚えました。

その新品のパンツを見てシュンスケ君が怒ったのは言うまでもない。
しかし、彼はパンツネタが多いな。
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