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2004年05月07日(金)  女のたたかい
西麻布辺りでのんでいたと思ったのだけど、気づいたら恵比寿にいた。
どれだけ歩いたんだよ、というかんじ。酔っ払いすぎです。

いまだ休職中ではありますが、今日は会社の同僚と先輩と待ち合わせをしてお洒落なレストランへ。じつはこの先輩が今月いっぱいで退職してしまうのです。やばいな、うちの会社。出来る人はどんどん辞めていっている。もうそろそろ潰れてしまうんじゃないだろうか? 先輩は「こんな俺のためにふたりで送別会ひらいてくれるなんて、嬉しいよぉー」と酔っ払いすぎて泣く始末。泣くな、泣くな、送別会といいつつも私たちはただ飲みたかっただけなんだから。

というかこのお店、なんかカッコイイ店員さんがいっぱいいるー。いっぱいいるー。わー、かっこいいー。同僚の女の子とあちらこちらへ目を泳がせる私たち。
「あ、あの人いいんじゃない?」
「あー、ちょっとくどいね、顔が」
「そうかなあ。ちょっと平井ケンに似てカッコイイと思うんだけど」
「ねえ、あっちの人、かわいいー。」
「“可愛い”は男として認めん」
「あ、あの人カッコイイ!」
「あ、ホントだ。ちょっとぉ、初めて私たちの趣味があったんじゃない?!」
男泣きする先輩をよそに、私たち女子はかっこいい男子を探すのに懸命。
泣いてる場合じゃないのよ、先輩。

同僚の女の子が目をつけた店員さんを見つめて、「あの人カッコイイ」と何度も連発するので彼女がトイレに席を立ったときに、先輩に「○さんが、あの人のことカッコいいって言ってたから、電話番号聞いてあげてくださいよ!」と冗談で言うと、べろんべろんになった先輩は、「よし、まかせろ!」と言って標的の店員さんを呼んだ。「あのねぇ、この娘たちがねぇ、君のこと気に入ったんだって、電話番号教えてくれる?」「あ、いいですよ。」

ちょろい! なんてちょろい男なんだ。店員も先輩も! どっちもチョロイ!

電話番号教えてっていったらかんたんに教えてくれるものなの?
電話番号聞いてっていったら、先輩は後輩のために男の人を引っ掛けてくれるの?
世の中渡るのって、とても簡単じゃないか。

名刺を渡してあげなよ、と先輩が言うので、私の名刺をその店員にあげたのだけど。なんで私の名刺をあげなきゃいけないのかしら。店員の電話番号とおまけにメールのアドレスまで教えてもらった。これじゃ、私が彼の電話番号を聞きたがっているみたいじゃないか。あれだけ目を泳がせてはいたものの、こうなってしまうとなんか恥ずかしいなぁ。先輩は一仕事終えたようにご満悦だけれど、トイレから戻ってきた同僚の子はちょっと怒り顔。
「どうして、あいさんの名刺を渡すんですか! これじゃ、あいさんの携帯に電話しちゃうじゃん、あの店員さんは!」ものすごくご立腹。男の取り合いです。大丈夫、大丈夫。ほらこの電話番号を書いたメモ、あなたにあげるからあとで電話してあげなよ。ね? そんなに怒んないで。
ちょっと彼女のご機嫌を取りもどし、その後、電話番号を聞いた店員さんの顔も恥ずかしくて見れず、店員の電話番号を聞くというイマドキ古い粗相を犯してしまった私たちは、そろそろ次の店に移動することにした。

みんな既に千鳥足で、一体誰がいくら払ったのかも覚えておらず、先輩の送別会だと言うのに私は細かい小銭しかはらった記憶がないので、きっと私たちより先輩のほうが多くお金を出している。しかもやめていく先輩に男の人の電話番号を聞かせている。悪魔のような後輩です。

帰り際、あの店員がドアまで送ってくれたのだけど、そこでこっそり私用の名刺をもらった。やった。ゲットした電話番号取替えした。ゲットゲット。ゲッツゲッツ。

にんまり嬉しそうな同僚の女の子を見ながら、むふふ、ホクソエム。私が名刺をもらったんだもんねー! 私のほうが名刺をもらったんだもんねー。

さて、この電話番号をこれからどうしてやろうかな。
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