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2004年04月30日(金)  短い爪とニキビ
会える日。やっときた。

今朝、起きたらおでこが痒くてずっと爪をたてていた。顔を洗うとき、充分に自分の顔を見なくなったのは、自分が女性であることをそれほど重視しなくなったからだろうか。にきびが出来ている。女性であることって面倒くさい。

そんなに劇的な再会もなく、成田から会社に直行して、帰宅する途中の彼に会う。
昨日、会ったばかりの錯覚がするのは、彼が私にとってとても身近な存在ということかもしれない。
海外から戻ってきた彼は、少し陽に焼け逞しくなったように思える。

恋愛は何度でも繰り返されて、何度も泣くことになり、いつだって確実に終わる。
誠実であるってどういうことだろうね。愛するってどういうことだろうね。思いやりってどういうことだろうね。見返りや無償ってどういうことだろうね。キスしてセックスして好きだと言い合って、そのあとには一体何があるの?

鼻歌をうたいながら、坂道を上る。

男の人の体は骨っぽい。彼の爪は短い。
隣の部屋から話し声が聞こえる。こちらの部屋には何の音もない。呼吸音さえ聞こえずに表情もなくぶら下がった彼の腕の先を見つめていた。彼の爪は短い。

これから、どうしようか。
彼がそう言って立ち上がった。
これから、ってどういう意味の「これから」だろうとふと思った
これからの時間、何をしようかって?
それとも、これからの私たちのことですか?


彼が短い爪の先を私に向けて、おでこに触れた。
私は一瞬、目を瞑った。
一体、なにを考えているの?と、よく彼は私に気く。
目を瞑った真っ暗闇の中で聞こえた彼の声とその言葉は、少し心細そうに聞こえた。

25歳にもなって、人を好きになることがよくわからなくなってきました。
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